ル・ボナーの一日

森さん来られて・・・ヨーロッパで万年筆~

2010年06月30日

先週の金曜日。ル・ボナー開店時間の10時前にお店を覗いている人がいた。 よく見ると万年筆の伝道師・森 睦 氏ではありませんか。 WAGNER関西大会があり、前日の来阪で朝一番に初めてル・ボナーを訪問して頂いた。 明日販売&見せびらかすために持って来られた万年筆いっぱい見せて頂き、 「ワァ~ワァ~」言いながら書き味楽しませて頂いた。 私は今回のヨーロッパ周遊旅行において、「アンコラ」の万年筆は入手したいと思っていた。しかし一度も見る事無く終わった。イタリアのお店で尋ねても「アンコラ?」と知らないようだ。どうしたことなんだ。その事森さんに言ったら、アンコラに強い興味を抱いているのは私の知る限り貴殿ともう一人だよと。世界的万年筆コレクターのすなみさんも「アンコラ」は問題多い万年筆ですぞと出発前に忠告を受けていた。 達人たちが否定すればするほど天邪鬼な私は欲しくなる。旧アウロラ88のようなハイレグペン先でその上18金だぁ~!。切り割りが5分5分だったら調整してもらって最善の状態に持ち込めるだろう。これからも求め続けよう。 002%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%EF%BC%93%E6%9C%AC.JPG そのアンコラは入手かなわなかった。でもドイツで3本のビンテージを入手した。今年になって金ペンは確か1本も購入していなかった禁万年筆状態のボンジョルノであった。でもヨーロッパ周遊中の大部分万年筆&文房具を見続ける旅だった訳だから、3本しか購入しなかったボンジョルノはなんて自分を律する事の出来る大人でありましょうかぁ~。 今回購入した万年筆は3本とも最初に訪れたベルリンの蚤の市で。その後期待しながら数か所の蚤の市をはしごしたけれど徒労に終わった。P&Mの吉宗さんは少し高価でも程度の良い品を物色する。私は使用には問題ない格安品狙い。そしてそのベルリンの蚤の市で入手した万年筆は~。 001%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2.JPG まず1930年前後のウォーターマンの「レディー・パトリシア」。これは見た瞬間ピピッときた。なんて上品なセルロイドの色だろう。その上書いてみると薄くてバネの効いた鍛造ペン先の独特の書き味に魅了される。普段使いするには繊細過ぎる書き味なれど、私のように時々書き味楽しむ人間には、現行品とは別世界の書き味を伝えてくれる。 003%E3%81%BA%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%82%93%EF%BC%94%EF%BC%90%EF%BC%90.JPG 1955年以前製のペリカン400。柔らかなペン先でありながら独特のペン先の曲線が硬さ感じる書き味を生み出すビンテージ400シリーズの独特な書き味。そしてこの個体はペン先オグリーブ。初めて所有するオグリーブのペン先。茶縞の柄もこの時代のペリカンが特に私は好きだ。 004%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%EF%BC%94%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%AE%EF%BC%AE.JPG これは1950年代後半から60年代前半に製造されたペリカン400NN。大好きな形状した400NN。この個体は緑色のインキが同軸にしみ込んでしまっていた。でも私は気にしない。 005.JPG そして買った訳ではなけれど、オマスの工場見学したらこの「ミロード」を貰っちゃった。インク入れて書いてみたら、現行品では今まで味わった事のない柔らか書き味にびっくり。これは良いではありませんかぁ~!。 という風に4本増えてしまった。もう万年筆はそんなに多くはいらないなんて言っているボンジョルノではありますが、やはりこれからも少しずつ増えてゆくのだろうなぁ~。今回入手した4本の万年筆の中でボンジョルノ一押しは「レディーパトリシア」。やはりエボナイトのマーブル柄のウォーターマン№7はいつか手に入れたぁ~い。 それにしても毎日のように万年筆のある場所に誘導されたヨーロッパ周遊旅行であった訳ですが、その誘惑に打ち勝ち帰還したボンジョルノはなんて意志強固な賢人でありましょうかぁ~。今回のオマス工場見学に味をしめたボンジョルノは、P&M吉宗氏に万年筆ブランド工場見学ツアーいや取材旅行を要望している。特に輸入元を通じてイタリア全ブランドを回るとしたら・・・・取らぬ狸の皮算用。

Le Bonheur (08:05) | コメント(2)

Comments

  1. ノブ より:

    本当にこれだけですか?後から送られてきたりしませんか?それともP&M吉宗氏に自分が欲しい万年筆を仕入れさせて、後から値切って購入しようという作戦???
    まぁ冗談ですが、ANCORAはアメリカに販売元があるようです。ペン先はひどいですが、作りはしっかりしています。Omasはインクが漏れたり、キャップのリングがユルユルだったりするマイナートラブルは日常茶飯事です。尻軸を回しても吸入しなくなるトラブルも経験しましたが書き味が独特で、私は大好きです。
    Re: ボンジョルノより
    来店したお客様たちにもハミにもそう言われました。でも実際これだけです。
    アンコラはやはり欲しいなぁ~。
    オマスのマイナートラブルは森さんもその事言ってました。でも良いですねぇ~この書き味。気に入っています。

  2. パンテノン より:

    万年筆のお披露目、有り難い限りです。
    日本で買うより、やはり蚤の市の方が安いもんですか?
    Re: ボンジョルノ より
    私の場合、自分が納得出来れば程度は目をつぶって安いものを物色したので、3本で合計100ユーロしなかったかな。ペンショーとかではこの値段ではまず買えないと思います。

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