ル・ボナーの一日
T&Yのメディスンバッグ
2010年04月22日
東京国立のT&Yの村田さんからメディスンバッグが届いた。
T&Yのシルバージュエリーを展示販売するようになって、T&Yのメディスンバッグも入手出来ないかと頼まれ、特別に村田さんにお願いしていた品です。
紙箱を開けてそのメディスンバッグを見た時感動を感じた。素朴でありながらシルバーと革が織り成すバランスが絶妙で、小さなウエストポーチだのに無言で多くの事を語りかけてくる。
ル・ボナーが作り出そうとする品とは正反対に位置するカタチだけれど、モノを作り続けて己を表現し続けている心が強く感じとれる。まさに作品だ。村田さんは60歳過ぎてなおインディアンの心持ってモノ作りを続けている。その心の豊かさに憧れる私です。
モノ作りする者たちは、作り出すカタチの中に自身を表現したいと願う。人間一人の人生は長くて100年弱。歴史に残る人はその中の少数。市井の私たちモノ作りを続ける職人は、生きて死ぬ間の短い時の間に、その時代を生きた証をカタチにする作業を続ける。そして使い手の心の中で大事な宝物に昇華出来れば職人冥利。
このメディスンバッグはそんな要素を十分持った小さな宝物。本体革部分はシンプルだけれど優しいフォルムが素敵だ。表面の革色に同化したようなコバ仕上げは絶妙で、手をかける事でナチュラルさを強調している。シルバーとストーンたちはそのバッグ本体をキャンバスに、多くを語りかけてくる。不思議がいっぱい発見出来てワクワクしてしまう。
30年前に村田ご夫妻との出会いがなかったら、今の私たちはなかった。お仕着せることなく多くの事を教えて頂き、作り手として今の私たちがあるのだと思っています。ご夫妻のナチュラルな生き方は今も憧れています。このメディスンバッグ素敵です。
Le Bonheur (08:10) | コメント(2)
Comments
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端正ですね。細かな所まで気がいきわたっていてひかえめでシンプルなデザイン。
Re: orenge さん
多くの発見が出来るカタチです。
見ていて飽きさせません。
自由で良いなと思いました。
ル・ボナー松本
人との繋がりは素敵ですね。
村田ご夫妻がいたからこそ、今の松本ご夫妻がおり。
私らは松本ご夫妻がいるからこそ、とても素敵な革製品をお目に掛かれる。
革製品から、また新しい方がル・ボナーへ足を運ぶ。
いやーしかし、本当にバランスの絶妙な作品ですね!
Re:
私たちとは違った世界で素敵なカタチ作って、
多くの刺激を今も受け続けています。
私たちも頑張ります。
ル・ボナー松本