ル・ボナーの一日
エージングして特別に
2010年04月13日
ル・ボナーのお客様きってのブッテーロ革お手入れ名人のFさんの名刺入れを、新品の同色の品と一緒に撮りました。このエージングは素晴らしい。ブッテーロという革は使い人の接し方(お手入れ方法)で大きくエージング具合に差が出る革です。
Fさんの名刺入れはまだ1年経っていない。それでこの状態は凄い。日々ハンカチで磨き上げているだけだそうです。使っていると爪傷などは目立つ革ですが、磨き上げればその傷も目立たなくなりこのエージング。素性は抜群に良い革であるブッテーロですから、皆様愛情持ってお手入れしてみましょう。それに応えてくれる革です。磨くだけで良いのです。でもその継続が実は大変。私は途中で挫折しました。でも時々の手入れだってそれなりの味わい深める。
ブッテーロに比べるとミネルバリスシオは楽していてもエージング強烈。
玉ブチの交換修理でル・ボナーに里帰りしていた旧ビィジーも修理完了。
このタバコ色の旧ビィジーは相当過酷に使用されていたようですが、深いエージングをしている。決してまめに手入れされていなかったようだけれど、皮革オイルや防水スプレーとかで間違ったお手入れするよりはしない方が良い。修理終わって濡れたタオルで汚れを拭き取って、その後乾いた生地で磨くと相当良い状態に復元する。
本体の革はまだまだ元気な状態なので、これからも使い続けていけます。
革は本体部分の表皮にひび割れが出てくると復元力がなくなった瀕死状態という事です。その状態を回避出来れば、他の部分は修理交換して使い続けられます。愛情持って厳しく接して、素敵なエージングを楽しんでください。その能力を持った革たちをル・ボナーでは使っています。
Le Bonheur (21:42) | コメント(3)
Comments
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自らと共に年齢を重ねる事ができる持ち物へのこだわりが
ここ数年ますます強くなって…良い時にルボナーさんに
出会えました。
通勤時に見る革かばんの殆どが「劣化」としか見えない中
このビジーは素敵に歳をとったなぁー、と感じます。
Re: Dio さん
エージングと劣化は表裏一体です。潜在能力のある革であることが前提ですが、使い手の接し方で大きな差が出ます。素敵ななじみをしてゆくと特別な宝物になりますよね。
ル・ボナー松本 -
ブックカバーに紺色のブッテーロを使ってみて、初めて良さが分かった気がしてきました。
クリスペルカーフやシュランケンカーフにも魅力を感じていましたが、ブッテーロの「使い込む魅力」はタマリマセンね(笑)。
できれば昔のフラスキーニも体験してみたかったです。
Re: H.Y. さん
昔のフラスキーニのカーフは本当に魅力的な革でした。ムスタングという名のワイン色で財布を作った事がありました。使っているお客様が使い込んだ後のムスタングで作った財布を持って来られますが、本当にクローム革とは思えない素晴らしエージングに驚かされました。昔のフラスキーニの革はまだ革の在庫で少し持っています。
ル・ボナー松本
この名刺入れのエイジングは凄すぎる。斜め読みしただけでは、黒とグリーンの名刺入れが並べてあるのだなと思ってしまいます。でも、毎日手入れ出来ないなあ、私の場合。
Re: pretty-punchan さん
私も毎日のお手入れは~でもプンちゃんは間違いなくお手入れ名人です。どの品も良い感じにエージングしてると思います。私に比べれば十分です。
ル・ボナー松本