ル・ボナーの一日
2006年仕事初め
2006年01月04日
私の2006年はこのベビークロコの名刺入れ作りから始まりました。
親しいお客さんにずーと前から頼まれていたのですが、躊躇して先延ばししてた名刺入れです。シンプルな形の名刺入れですが、ル、ボナーでは人気のあるタイプです。
普通の牛革であれば簡単至極なんだけど、クロコは別です。
クロコの表面の凸凹が、薄く割る時に邪魔するのです。
小物を作るとき、革を薄く割るのは絶対必要で、クロコは極端に凸凹していて割り損じする可能性が高く、割り損じするとン万円の材料がパーになってしまいます。
割る時、非常に緊張するのです。何とか失敗せずに割れました。
割りがうまくいけばあとは簡単です。
私は貴重品革をあまり使いません。理由は、しっかりなめされた革の好きな私には哺乳類の革のなめし具合は分かるのですが、ワニやダチョウ、トカゲなんかのなめしの良し悪しはわからないのです。それを説明して、それでも作って欲しいと言われたとき、時々作ります。貴重品革でも象革は別で、一時よく作りました。ワシントン条約後、手に入れられない時期がありましたが、保護する事で増えすぎてアフリカの草原の砂漠化を生み、今は人為的に間引きするので、革は手に入るようになりました。象革は好きなのでまた使い始めようと思ってます。象革が一番丈夫な革だと思います。
Le Bonheur (21:27) | コメント(0)
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