ル・ボナーの一日

デ・ラ・ルー オノトが戻ってきて

2009年09月12日

%E7%94%BB%E5%83%8F7%20349.jpg ユーロボックスの藤井さんのところに修理に出していたデ・ラ・ルー オノトが、 4か月ぶりに私の元に戻ってきた。 プランジャーの中軸が摩耗したためかインクフロー良過ぎるというより、 書いていてインクのボタ落ちが起こる状態を修理して頂いたのだ。 届いたオノトはたっぷり墨を含ませた小筆のような書き味は残して、 クラシック万年筆の書き味を支障なく伝える万年筆に復活していた。 ユーロボックスの藤井さんと知り合えた事で、 私はヴィンテージ万年筆の世界へ安心して突き進んでいった。 これはありがたいことではあるのだけれど、 私の万年筆趣味の世界を広げる結果になった。 R0010355.JPG R0010358.JPG オノトはず~と欲しかった。 このオノトと出会えるまでに、マガイモノのオノトを2本つかまされ、 ビンテージ万年筆の危険な罠にはまりながら辿り着いたのがこのオノトだった。 私の所有する唯一純粋なヴィンテージ・オノトです。 書き味にノスタルジー感じる、私にとって珠玉の1本であります。 なんて言いながらここ何年間かで、万年筆という筆記具をいっぱい所有するに至った。 私にとっての珠玉の1本は能書き色々つけて多くある。 そんなには無くてもいいのは分かっているけれど、 魅力感じて彷徨い歩き続けたここ数年でありました。 最初日本独特の轆轤で削る胴軸の非合理的な作り方に魅力を感じ、 その後イタリア万年筆のここまでやるかというイタリアンデザインの罠にはまり、 ユーロボックスさんを知った事で、面白過ぎるヴィンテージ万年筆の大海に船出した。 幻のオノト、革新的技術のシェーファーとヴィンテージは多くの魅力を私に教えた。 そして行き着いた先が50年代のモンブラン。 009%EF%BC%91%EF%BC%94%EF%BC%96.JPG 現在一番気に入って使っている万年筆はこのモンブラン146テレスコープ後期型。 でべそ万年筆くらぶ会長の所有する146テレスコープを半強制的に譲り受けた品です。 146テレスコープの柔らかいけれど芯のようなものを感じる書き味に魅了された私でありましたが、この146はその中では固いと感じる書き味でした。 しかし書き続けている内に、そのバランスがいつまでも書き続けたいと思わせる絶妙の珠玉の1本だと感じるようになったのです。 そして柔らか書き味の魔の手から脱出したボンジョルノでありました。 015%EF%BC%93%E6%9C%AC.JPG だからいつも持ち歩く3本差しペンケースにはそのモンブラン146テレスコープ。 この万年筆で書いている時が一番楽しさ感じている今日この頃。 あと2本は色気で勝負のアクセサリー的魅力を持ったそれどれ珠玉のイタリアン。 まだまだこれからも不条理な筆記具・万年筆の魅力は感じ続けるだろうけれど、 この大人の書き味のモンブラン146テレスコープと出会えた事で、 少し落ち着きを万年筆においては保っている私でありました。 でも次回の東京出張時にはウォーターマン№7をと考えているボンジョルノでもありました。

Le Bonheur (21:52) | コメント(2)

Comments

  1. たがみ たけし より:

    この前見せて頂いた万年筆ですね!デ・ラ・ルーのオノトはいずれは一本欲しいと思ってはいますが、今は他に欲しいモノが多すぎてそこまで手が回りません(笑)!
    しかし、やはり146も素敵ですね〜自分の筆記バランスから言えば144辺りが良いですけど……1950年代の146にはヴィンテージ万年筆の王道を感じますね!
    自分も今はドイツから始まり、国産、フランス、イタリア、等を巡りまたドイツに戻ってきました!
    いつになったらこのヴィンテージ万年筆巡礼の旅が終わるのか……
    Re: たがみ たけし さん
    枝豆ありがとうございました。美味しかったです。
    ヴィンテージ万年筆巡礼はこれからも続けてゆく所存ですが、
    ゆっくりやっていこうと思ってます。
    その方が自身にとって珠玉の1本としての価値が高まるように思えます。
    そして珠玉の1本だらけで収拾がつかなくなる。
    お互いこれからも万年筆趣味を楽しみましょう。
                                  ル・ボナー松本

  2. しげお より:

    オノトいいですね。
    ちなみに字幅はMでしょうか?
    Re: しげお さん
    Mだと思うのですが、インクフローが良すぎてBのようにも思います。
    来店された時確かめてみてください。
    クラシカルな書き味良いですよ。
                              ル・ボナー松本

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