ル・ボナーの一日
リスシオ・ワン いよいよ登場~!。
2009年06月19日
私の万年筆菌を感染させて豪華絢爛万年筆趣味にはまった大和出版印刷株式会社の社長@大和氏。その結果会社ぐるみで万年筆関連グッズを作る事に相成りました。
その手始めが上製本ノート制作でありました。その時使ったバカス紙は製造中止。
そこで諦めないのが社長@大和氏。静岡にある製紙工場で直接妥協なしに万年筆の書き味にこだわったオリジナル紙を作る事にした。直接製紙工場のラインで作るとなると最小ロットでも10トンオーバーの量作らないといけない。その上特別な紙で最小ロットなので高ぁ~い。でも社長@大和氏は作る事を決断した。
何度も試作の紙を手漉きで作り試筆をくりかえして、滑らかな書き味だのにインキの紙への染みこみが良くて乾きが早いという相反する能力の両立に成功した。その上インキにじみがなくて、裏写りしない。
私の持っている極太でインキドバドバのフロー良すぎて今まで裏写りしない紙にはお目にかかったことがなかった万年筆ですら、このリスシオ・ワンだと筆圧かけて書いてみても全然大丈夫。その上ヌラヌラ書き味は他に類を見ないなめらかさ。これは凄いです。
10トンオーバーのリスシオ・ワンを作ってしまった。冗談ではすみません。これから順次ノートや便箋その他このリスシオ・ワンを使った製品を作っていかないといけない訳でありますが、まず多くの人にこのリスシオ・ワンの素晴らしさを知ってもらうのが肝心と思い、手始めに白紙の紙をお願いした。これならすぐ製品化出来るはずだと考えて。しかし思ったより時間がかかって、ようやく販売開始であります。
100枚セットで A4サイズ 税込み1,260円 A5サイズ 税込み840円
での販売となりました。
この値段設定もいつか万年筆で書くならリスシオ・ワンと多くの人が思うようになり、製紙工場の一般的ラインの100トンオーバーの生産体制を利用できるようになれば紙の価格も驚くほど安くなるはずだからその時利益出ればいいじゃないか、今回の10トンオーバーのリスシオ・ワンはそのための種蒔きだと考えようよなんて説得して(言いくるめて)この価格に落ち着きました。しかしそれでも高い。高いけれどそれだけの魅力をもった紙です。
ただ後で分かったことですが、このリスシオ・ワンの特長である裏写りを防ぐために、滑らかさを出すために紙表面に塗布する無機顔料の填料を紙内部に混ぜ入れるという特殊な製造方法を試みたために、10トンほどの製紙工場の最小ラインでないと紙を作る前に原料が固まる事が判明。つまり100トン頼んでも10トンのラインを10回回して作るしか無理で、よってスケールメリットは生まれない製法の紙だとわかった。でももう決めた値段は変えれません。私の責任ではありません。
是非皆さんこのリスシオ・ワンに万年筆使って書いてみてください。
その滑らかな書き味に「オォ~!」と驚きの声を発することでしょう。
そしていつまでも万年筆を走らせたくなる事受け合いです。
メール(info@kabanya.net)でのご注文をお受けしてます。ただ送料が800円かかってしまうのでまとめ買いかル・ボナーの製品と一緒に購入された方が得したような気分になると思いますよ。当然ル・ボナーに来店して購入される場合は送料はいらないので良いかも。pen and message.さんや分度器ドットコムさんで購入できるようになるともっと便利になると思います。
今後このリスシオ・ワンを使った製品が順次登場していきますが、その前にこの白紙に書いてみてください。リスシオ・ワンという紙が特別だという事がストレートに分かって頂けると思います。
万年筆の書き味にこだわってオリジナルで作った素敵な紙です。
Le Bonheur (00:29) | コメント(2)
Comments
-
受け取って早速使わせていただきました。素晴らしい書き味です。いろいろなインクを試しましたが滲み抜けもありません。
そして各インクの色の良さを引き出しているように思いました。
Re: ノブ さん
お久しぶりです。
届いて早速のコメントありがとうございます。
私はこの紙に惚れております。このリスシオ・ワンを使った色々な製品をこれから登場させていきます。本当の贅沢を創造できたらいいなと思っています。
ル・ボナー松本
私は万年筆菌にはまだ感染しておりません(と自分では思っております)が、紙菌に関しては感染歴30年余りの重症者です。
この紙気になります。かなり気になります。
罫線のない紙に手紙を書くのが好きです。便箋と考えればこのお値段は安いです。
多分、いやきっと近いうちに伺います。それまで残っていますように。
Re: gonnosuke さん
紙菌感染者のご意見聞かせて頂きたいです。
きっと手紙はあの万年筆で書かれていると思うので、良いですよ。
これから色々作っていきます。
まずはこの白紙で素の良さを確かめてください。
私はこの紙に惚れ込んでおります。
ル・ボナー松本