ル・ボナーの一日
フラボナペンケースがラトビアのリーガへ
2009年05月06日
フラボナの絞り技法を使ったペンケースも登場して1年半。
定番商品としてル・ボナーにはなくてはならない品となっております。
このフラボナペンケースが現在東欧の旧ソ連のバルト3国の一つ、
ラトビアの首都リーガで展示されているそうであります。
神戸と姉妹都市であるリーガ市に市長さんが親善訪問だそうで、
その時神戸セレクションに認定されているこの製品も含めた
神戸のモノ作りを紹介するためだそうであります。
一生訪れる事はないであろうバルト海の小国の人たちが
このフラボナのペンケースを見てどんな風に思うのだろうか。
制作者も一緒に行ってもらえますか?って言われたら即座にハァ~イと答えるだろうに。
このペンケースの最大の特徴は、この機械式の絞りにあります。
この凸の強度はTAKUYA君の作っている手絞りペンケースの強度に匹敵する硬さ。
その強度を利用して仕切り部分の凹んだ部分を縫いつけないでも変形しないから、
入れらるペンの軸の太さの自由度が大きい。
モンブランの149だってこんな感じで入ります。
アンティークな細い軸の万年筆を入れてもホールドします。
この自由度は2枚革を重ねた状態で絞っているから生まれます。
強度のある凸凹ゆえに仕切り部分縫わなくても柔軟性を持って保ちます。
これが機械で絞るとなかなか難しい。多くの絞りは1枚で裏を出した状態で絞っている。
それだと強度が出なくて大雨降ってビチョビチョに濡れたりしたら絞り型が平らに戻ってしまう。
そんな状況に遭遇することはまずないだろうけれど。
この2枚重ねの機械絞りは大阪や名古屋の職人さんに頼んでみたけれど出来なくて、
唯一出来たのが浅草の80歳を超えるベテラン絞り職人さん。
その孤高の技術から生まれたフラボナペンケースをこれからも作り続けてゆきます。
欠品中だった3本差しのワインと茶も出来上がり、
現在全色揃って在庫があります。
お待ち頂いていたお客様の方々、今なら選べますよぉ~!。
Le Bonheur (21:10) | コメント(3)
Comments
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今年になって、万年筆を一本も増やさない健全な(?)生活を
送っています。というわけで、この素晴らしい道具を追加で
購入する事が出来ずにおります。
某氏に複数万年筆の合理的な使用方法を教えた事で、万年筆菌
を広めてしまい、少々後悔(??)しております。
小物を黒色で揃えておりますが、結構上手にエージングして
快適に使っております。
Re: たかくん さん
私は基本的に万年筆は実用では必要としておりません。玩具かアクセサリーに近いと思っております。だから気分転換でヘラヘラ書きなぐる程度であとは眺めてニコニコ。その観賞用の連続性の中でペンケースも考えております。だから増え続けます。
フィアンセに色違いの3本差しペンケースがお入りようではありませんでしょうか?。お待ちしております。
ル・ボナー松本 -
このペンケースは,「いい仕事してますね。」というフレーズがまさにピッタリです。細いペンまでフィットするんですから・・・改めて凄いですね。
Re: orenge さん
ペンケースとしてはさりげなさがなくて女性には1本差しの方が人気がありますが、絞り技術の特性は3本差しの方が生かされております。趣味と実益から生まれたル・ボナーの革小物です。
ル・ボナー松本
このペンケース、一本のは持っているので、いつか3本挿しが欲しいと思っています。
しかし、物欲は多いのですが、月給は少ないので思案中です。(^^;
ダービー・オークスで稼げたら。。。
とりあえず、ボーナスに期待です。
Re: okamoto さん
幅広く色々な物欲一杯のお人は大変ですね。私は色々に興味なくて良かったぁ~?。その上革製品は自前で対応出来るので便利であります。絞りの3本差しペンケースは全色使ってみております。経年変化を実際に使用し、自身が実験台となり自信を持ってお客様にお勧め出来るようにです。決して私が使いたいからと製品化したのではありませんので誤解のないように・・・・・・まあどちらでもいいかぁ~
ル・ボナー松本