ル・ボナーの一日
ペリンガー社の革が私は好きです
2009年05月02日
4月30日は東京出張。
ドイツのタンナーのペリンガー社の社長が来日していてお会いするのが主な目的。
ル・ボナーの革製品に使っている革は主に、タンニンなめしはワルピエ社のブッテーロとバタラッシー社のバケッタ製法の革、クロームなめしはペリンガー社の革を主に使って作っています。
特にペリンガー社のシュランケンカーフはル・ボナーらしさを表現する革としてなくてはならない革になっています。
ヨーロッパの多くのタンナーの革たちも品質が低下している。
その中でクロームなめしのタンナーとしては珍しく従業員25人の小規模なペリンガー社は、
高い品質を維持している創業して145年、5代続く世界で最初にクロームなめしの技術を確立したタンナーです。
私は今回ペリンガー社の作るクロームなめしの革たちの製造過程を詳しく聞きたいと思った。
特にシュランケンカーフはメインで使っているので知りたかった。
シュリンクレザーとはシュリンク剤に漬けて革が本来持っている革表面のシボを浮き立たせる加工で、そのことで型押しして出す画一的なシボとは違う豊な表情を持った革となるのだけれど、多くのタンナーは型押しを併用してシュリンクレザーと称している。けれどペリンガー社のシュランケンカーフはシュリンク加工のみの本シュリンクだ。正々堂々と本シュリンクと言える革は世界でペリンガー社のシュランケンカーフ以外私は知らない。型押し併用でなくシュリンク加工オンリーでシボ出しすると原皮段階より15%ほど小さくなる。それでも本シュリンクにこだわるペリンガーは素敵だ。
ドイツ人の作る革の弱点は色出しだと私は思っていた。
しかし40年以上付き合っているフランスの雲上ブランドH社の厳しい色指定をクリアーし続けた事で、ペリンガーは素晴らしい発色の色を表現出来ている。
これからも世界最高峰のクロームなめしのカーフを作り続けて欲しいと願う私です。
そして私は使い続けたい。
(ペリンガー社・社長と私)
打ち合わせを終えて私はサライ商事の常務と夜の浅草へ。
今夜はイタリアン。ワイン3本一人で飲んで常務は熱く革について一人喋り続けていた。
素敵な革を世界から紹介し続けるサライ商事です。
ワイン3本で十分酔っているいるからもういいのにバーへ。
浅草の夜は更けていったぁ~。ちゃんと常務は家に帰れたかな。
Le Bonheur (20:51) | コメント(1)
社長さんのお顔を拝見すると、又、親しみも湧いてきますね。
いつの日か、このシュランケンカーフで通勤鞄をお願いしようと積立は始めたんですけど。。。(^^;
勿論、その際はイメージカラーでお願いしますよ。( ̄ー ̄)ニヤリ
Re: okamoto さん
まだ40代の5代目社長さんです。小さいけれど小さいからこそ特別手をかけた革を作り続けているタンナーであり続けていてくれるのだと思います。
しかしあの色で通勤鞄は目立つでしょうね。恐れ入ります。
ル・ボナー松本