ル・ボナーの一日
アメリカ西海岸の旅
2005年12月17日
初めてアメリカ西海岸を旅したときにフリーマーケットで手に入れたレミントンのタイプライターです。購入価格は当時10ドルでした。
その旅は、当時親しくしていた10歳年上の靴のアドバイザーのNさんと2人でのレンタカーを借りてモーテルを泊まり歩く2週間の貧乏旅行でした。
Nさんはその頃、三菱商事の仕事をしていて、アメリカブランドのコーチを直接仕入れるか、日本でパテント生産するかという問題に関わっていて、コーチ製品に使っている革の大部分を作っているサンタクルーズにあるサルツ社というタンナーを視察するというのが表向きの理由で、ほんとはアメリカの面白さを私に教えるためでした。アメリカ大好き人間のNさんにとって、アメリカには見るべきもの作り文化はないと思っていた私の考えを変えさせたかったのです。行って見て私の考えはますます強固なものになりました。ただアメリカでの2週間はほんとに楽しかった。最先進国でありながら文化的でないアメリカという国は居心地がいいのです。特にカリフォルニアだったからだと思いますが、大雑把でいい加減なのが、悔しいけれど私にあっていました。
旅のコースはロスからサンフランシスコにフリーウエイをいっきに北上し、そこからゆっくり海岸線をサンディエゴまで南下し、ロスに戻るというものでした。英語がまともにしゃべれない2人の貧乏旅は新鮮な驚きと緊張感に満ちたものでした。食べ物では甘すぎてバカデカイ、アップルパイのせいで2日間胃もたれしたことと、アメリカ庶民を感じさせるチリビーンズドックとまずいチェリーコークで、あとは大雑把だったとしか覚えてない。
宿泊代は高くてもツイン40ドルを守りました。その当時ハードゲイが闊歩することで有名だったサンフランシスコのカストロ通りを興味がてら歩いていると、向こうから革ベストを着たそれらしきカップルが通りすがりににこにこしながら、肩をたたいていったのです。どうも私たち二人も同じ部類と勘違いしたようです。ブルブル その頃エイズが話題になりかけた時期でした。
アメリカは貧乏旅行がいい。アメリカのいいところが見えてくる。また行きたいな。車だけはMGのポンコツ車ではなくて、少し程度のいいのをレンタルして。
Le Bonheur (21:35) | コメント(1)
独身時代、単車(単気筒バイク)に乗っていた頃憧れていた革ジャンにハロルズギアという日本のブランドがありました。英国の旧車が大好きだった私は、その旧車にぴったりの革ジャンががハロルズギアでした。そこの最高級ラインがサルツ社のオイルレザーでした。確か15万円程したと思います。手がでなかった私は、カタログとショップに行ってはため息をついていた記憶があります。これまでネットでサルツ社と検索しても探すことができませんでしたが、なぞが解けました。