ル・ボナーの一日
英雄616
2009年02月27日
パーカー〇1系似の万年筆が、神戸南京町の中国雑貨店で売っているという情報を入手し、探し回ったことがある。だって300円で売っているというのだから束で買ってル・ボナーに来られるお客様たちに話のネタにプレゼントし、万年筆普及活動に尽力しようと思った。しかしなかった。私は失意のうちにこの野望?を諦めざるおえなかったぁ~。
そんな時、徳島のお客様がプレゼントといって持って来られた万年筆。
なっ何と私の探し求めたパーカー〇1系似の中国製万年筆の高級タイプ。
それもクリップもホンモノそっくりの仁義なき戦いバージョンで1500円。うぅ~ん高ぁ~い。
南京町の雑貨屋さんにあったという300円タイプはクリップはHEROと書いてあってキャップを外すと61タイプのやじり付きというまだ後ろめたさを持った?品であったがこれはいけません。まるで51じゃありませんかぁ~!。でも面白いのでこの「英雄616」なる中国製パーカーもどきについて調べてみた。
中国のパーカーの工場が上海にあったけれど、文化大革命の時代に全ての機材を残して追い出され、勝手に国営の万年筆メーカーとして始まったのが「英雄」で、現在中国最大手の万年筆メーカーで色々な万年筆を作っているけれど、パーカーの技術と意匠を使ったこういった品も多く今だに作っているから世界を相手には出来ない。どうりでアローのクリップが本家そっくりな訳である。この英雄616は中国国内のスーパーなどで日本円換算で100円ほどで売っていたりするそうです。日本で買うと1500円かぁ~。
書いてみると持っているパーカー21より書きやすいではありませんか。
ルーペでペン先見てみたらこれまたまろやかに整っている。
オリジナルな意匠と工夫さえすれば~残念であります。でも面白い。
Le Bonheur (21:20) | コメント(1)
はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
中国に住んでおり、その関係で、グリーンの軸ですが、同じ英雄616を持っておりますが、確かに実売8元程ですので、日本円で100円程度ですね。
ペン先は、大、中、小の3種類があり、私の持っているものは大なので、そのせいもあると思いますが、インクフローがやや過剰ですね。
英雄の万年筆は、EF、F相当くらいの細字が多く、全体的にインクフローも良すぎるくらいなので、日本語が書き易いと思います。
英雄は、パーカーのパクリが多く、コンバーターなどにもパーカーの影響を感じますが、オリジナルのものも沢山出しています。
中国には、他にも沢山の万年筆メーカーがありますので、機会がありましたらお試し下さい。
Re:レッドのコッカー さん
コメントありがとうございます。
上海万年筆探索ツアーというのも面白そうですね。高低や嘘も本当も混在してエネルギッシュな中国は魅力的です。英雄616は気に入って使っております。中国製の他の万年筆もチェックしてみようかと思っております。
ル・ボナー松本