ル・ボナーの一日
1か月遅れの太ダレス作り
2009年01月20日
毎年年末恒例になっている太ダレスのオーダー品製作が
今年は1ヶ月ずれ込んで現在作っております。
お待ち頂いている皆様御免なさい。
いつもの事ではありますが裁断した後、割り漉きが必要な部品は、
漉き名人の山西さんにお願いして、それが上がってくる間にハンドルその他の部品の製作。
定番の太ダレスにはないブッテーロのネイビーでの注文は2本。
内貼りの革は違っていてステッチの色も違います。
明るい色の緑と同色のネイビーの糸なのですが、糸を少し変えるだけで印象も違ってきます。
今回この2本のネイビー色の太ダレスは錠前もシルバー色の丸いタイプの指定。
オリジナル錠前製作は思いのほか難しくて、
今回は既製の錠前を探して付ける事になりました。
見つけた既製の錠前もなかなか素敵です。
鍵もしっかりデザインされていて良いのではないでしょうか。
太ダレスは幅広だのにスーマートな印象を出したいと考えデザインしました。
特にこの大きさでありながらトップのフレームが12mm幅というのは独特です。
この幅でも重さを支えて変形しないのは、フレームと本体を手縫いで縫製することで、
しっかり本体にフレームが固定され、緩みがなくなり変形を防いでくれます。
そういった工夫を色々考えてこの太ダレスは生まれ、毎回作るだびに工夫を続けています。
数年前に作った太ダレスに比べ現在の太ダレスは少し重くなりました。
革の厚みを少し変えたためです。より良い経年変化を考えての工夫です。
ただ重くなったと言っても、イギリス製のダレスに比べればまだまだ軽いです。
太ダレスはル・ボナーの定番品のブリーフケースとしてこれからも作り続けます。
ただ見た目は同じでもより良い進化をさせていきます。
Le Bonheur (06:47) | コメント(1)
ネイビーの奥深い色は、時に黒く、時に明るく映える飽きの来な良い色ですね。若い頃は少々重い鞄でもへっちゃらだったのが、歳をとると段々軽さを求めてきます。でも単なる軽さは太ダレスとしての風格を損なうだろうし、耐久性に欠ける。これは、オーバーナイトバッグとしても機能する鞄ですから、それなりに苦労と工夫がいっぱいあるのだろうと思います。それにしてもいいなあ。太ダレス欲しいなあ~。
Re:pretty-punchan さん
ブッテーロのネイビー色は黒に限りなく近くて外光でやっとネイビーだと判明できるところが良いです。
出張の多い人や弁護士さんに人気があります。
出張の多いプンちゃんには最適なブリーフです。
是非お考え頂いて1年後の予約をいたしましょう。
ル・ボナー松本