ル・ボナーの一日
エージングを楽しむ革でも新書カバー
2008年11月07日
新書カバーの後発部隊のタンニン革で作ったタイプも出来上がりました。
ル・ボナーの定番中の定番革のワルピエ社のブッテーロ革では
左から黒・茶・ワイン・オレンジ・ネイビーで作りました。
経年変化最大級のバタラッシー社のミネルバボックスでは
グリージオ(グレー)とタバコ(チョコ)で。
デッドストックのイギリス・ピアス社のクラシックバッファロー革でも作ってみました。
この地にお店を出した頃は、革小物のメインに使っていた革です。
ピアス社ももう廃業したので、もう新しく入手は出来ない革です。
クロームなめしの革でも、よくなめされた革はエージングしますが、
タンニンなめしの革ほど顕著ではありません。
ミネルバやブッテーロは特に100%ピュアタンニンなめしなので、
扱い次第で特別なエージングを楽しむことが出来る革です。
タンニンなめしの革の中でもバケッタ製法のミネルバボックスは劇的なエージングをします。
水拭きを繰り返し、汚れを取ってあげて清潔さを保てば、活性化して特別な変化をします。
ブッテーロはバケッタの革ほどには早くエージングしませんが、
お手入れ次第で素敵な変化を楽しめます。私はブッテーロの経年変化が好きです。
革のエージングは同じ革でも千差万別。
使い手によって違っていて面白い。
最も素敵にエージングしたと私は思っている
チョコのパパスショルダーのオーナー使用のブッテーロのワインの名刺入れ。
ポケットにいつも入れているので少し変形しているけれど、
良い感じでエージングしてます。
ミネルバやブッテーロを使ったカバンを色々購入されたお客様の
TAKUYA君の作ったバッファロー革使ったグリマルディーペンケースも、
素敵な艶が出ています。
革のエージングは滅びの美学。
時計や万年筆のように使い込んだ品を転売なんて出来ないけれど、
出来ないからこそ、その個人的な満足感が特別なのがエージング楽しむ革製品。
使う人と同じペースで年老いてゆく。それが良い。
タンニンなめしの革は、熟成してゆくワインと同じように楽しみたい。
Le Bonheur (21:36) | コメント(2)
Comments
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ボンジョルノ様、ハミ様
昨日はありがとうございました。
ブッテ-ロのブックカバー、良いですね、手に吸いつくような感覚で、本と手が一体になるように感じました。しかも、シュランケンカーフの鞄から、ブッテ-ロのブックカバーが出てくるというのが、オシャレだと思いませんか?
ということは、ブッテ-ロの太ダレス用に、シュランケンカーフのブックカバーが必要?
オカザキ様
お声をかけていただきありがとうございました。ルボナーのお客様と、お店の外でお会いして、お話をするというのは、なんとも嬉しい感覚ですね。
でも、忘れていた、あの色違いのダブルステッチのベルトを思い出し、またメラメラと「欲しい」という思いが、出てきてしまいました・・・・・
Re:三好さん
昨日はありがとうございました。
今日も新書カバーがいっぱい売れました。三好さんが頼まなければ作らなかったと思います。注文していただいて重ね重ねありがとうございました。
そりゃシュランケンカーフでも良いと思いますよ。新書サイズの、万年筆で書いても裏映りのしない手帳もありますから、手帳用として使うのも良いかも。
ボンジョルノ松本
お世話になっております。
昨日(7日)、JR元町駅構内の公衆電話からお電話を差し上げ、お話を終えた後、ゴールドのブリーフ・キューブを提げて颯爽と歩く三好様をお見かけしました…。
多くの人が行き交う構内で、ブリーフ・キューブが目に飛び込んできたので、その存在の大きさを実感してやみませんでした…。
P.S.
三好様、お会いした際に、すぐにお名前を思い出せなくて、スミマセンでした。
以前、お会いした際、私のオーダーしたベルト(ダブルステッチ)に興味をお示しになられたコトは覚えてたんですが…。
Re:オカザキ さん
新書カバーを購入にその後来店されましたよ。
会った事言われてました。
神戸の街中を歩いていてル・ボナーのカバンに遭遇したりすると今でもドキドキしてしまいます。
それと同時に誰だか分らないこと(買っていただいているのに)が多くて恥ずかしいかぎりです。名前なんて全然覚えられません。
ル・ボナー松本