関西が大~い嫌いな徳島出身の横浜に30年住み着いている友人がいる。
そんな彼が転勤で1年少し関西に住んだけれど、
唯一気に入った場所が六甲アイランドだった。
現在念願かなって横浜に戻り、関東中心に忙しく働いているのだけれど、
月に一度は会議で本社のある大阪に来ないといけない。その度に彼は我が家に泊まってゆく。
ハミにとっても、最も気が許せる友人なのだ。
彼が六甲アイランドに住んでいた頃、一緒によく行った再度山公園に行くことになった。
先週は新西宮ヨットハーバー。今週は六甲山の懐深く山の空気を吸ってリフレッシュ。

再度山は神戸の夜景が一望できるので有名な展望スポット。
私たちの目的地はそこからず~と先。
アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型のエキゾストノートが心地良く響く。
緑のトンネルに突入すると野性が目覚めたのか、チャーの喜びの遠吠えが響き渡る。
再度山公園はトアロードの行き止まりを少し左に曲がったところから
急なカーブの連続の山道を走り辿り着く、私たちの秘密の楽園。
神戸の中心地からすぐ近くにこんな緑深い気持ちの良い場所があるなんて、
私たち神戸人は、海と山の両方を満喫できる幸せ者であります。

再度山公園を包む緑はどこまでも深く、爽やかな空気が気持ちいい。
大木に育った赤松林が、神秘的な音色を奏でる。
港町・神戸の歴史を担ったエトランゼが眠る、外国人墓地がある場所でもある。

彼が関西勤務の頃来た時、ボランティアの有志の人たちが作り始めていたログキャビンの、
完成後の雄姿を見るのが一番の目的だった。
六甲山の間伐材を使い、ゆっくりな時間をかけて高齢の人たちが作った夢の城であります。
力合わせてお金では買えない特別なモノを一緒に作り上げるって、素敵です。
ログキャビン内では、ボランティアの婦人がスタッフの皆にふるまうためソバ打ちをしていた。
多くの人が参加して、山の手創りの集会所は笑顔が絶えない。

チャーは憂いを持った目で、遠くを見ている訳ではない。
肉嫌いなハミが食べている焼きソバに入っている肉片を狙っているのです。
此処に来ると必ず、売店のおばあさんが作る特別な焼きソバを食べないで帰る訳にはいかない。
この焼きソバがすこぶる美味しいのだ。それとよ~く煮つまり過ぎたおでんを食べる。
気持ちの良い空気が調味料の役目をしてくれるからなのか、本当に美味しい。

中央に位置する池には大きな鯉がゆったり泳いでいる。
黒と白の鯉、真っ白な鯉、そして赤と白の鯉。
彼は黒と白の鯉は珍しい~!なんて叫んでいるけれど、どうなんだか。

チャーもよく見ると顔に白髪が増えた。
それなりに年取った風だけど、相変わらず我儘放題。
感情の出方がネコのように、わが道を行く。
臆病なくせに強がり続けるかっこ悪さ。誰かさんに似ている~?。

あと1か月すると「アファンの森で語る会」だ。
昨年初めて参加して、アファンの森の草木が放つマイナスイオンいっぱいの空気と、
一生懸命生き方模索する多くの若者に会えて、素敵な時間を過ごすことが出来た。
その上万年筆愛好家も多く参加するので、
夜遅くまでマニアックな会話で盛り上がる酒席も楽しい。
今回もマイアル君で往復走行距離1500キロをドライブして参加します。
陶芸家の卓袱堂の卓ちゃんと、彼つまりあだ名が店長の3人で参加する予定です。
私の紆余曲折極貧鞄職人人生を見続けた、知り合って25年になる友人たちです。
今日はアファンの日の予行演習。森は豊かだぁ~。
私も家族でどこか心地よいところへ・・・サントスを連れて・・・