ル・ボナーの一日

フィレンツェに行きたい

2005年12月01日

フィレンテェウエブ.jpg 私にとってフィレンツェは聖地です。一度はルネサンスの都の石畳を歩き空気を吸いたい。 写真はフィレンツェの革小物職人の工房です。フィレンツェに旅行する、お客さんの若夫婦に頼んで撮ってもらったものです。フィレンツェ市内を3日間歩きまわってやっと見つけた革の工房だそうで、観光でいっても鞄職人の工房は見つけ出せないとのこと。それでも私にはフィレンツェが鞄作りの聖地なのです。グーグルアースでフィレンツェの街を見るたびにこの中世そのままのおとぎの町への想いはつのります。 良い鞄を見るためならパリやミラノに行った方が見れるとおもいます。でも鞄の妖精はフィレンツェに住んでいます。 今日、革屋さんからデッドストックの革の情報が入りました。イタリアを代表するフラスキーニのカーフ革で、ユーロになってから値段が高くなりすぎて日本に輸入しなくなった、革たちです。フラスキーニはブレンダ地方にある、イタリアのクロームなめしの頂点に位置するタンナーです。古き良き時代のグッチがメインで使っていたのもここの革です。今回入手出来るのは、ムスタング、パペーテ、ビューカーフなどなど熟成されたワインを思わせる極上の革たちです。フランスのカーフは白ワイン、イタリアは赤ワインっていう感じに思えます。 事実革は湿度調整された倉庫で寝かしていると、なめしにムラがなくなり、より良い革に熟成されて行きます。だからデッドストックの革はより魅力的なのです。 手元に届き、実際に触るのが愉しみです。 イタリアの鞄は良い物と悪い物が混沌としててチョイスするのが難しい。イタリアの革も大部分ひどいもので、良い革は少ない。しかし良い革は特別魅力的なのです。イタリアものを購入するときは選択眼が必要です。

Le Bonheur (22:19) | コメント(3)

Comments

  1. ノブ より:

    2年前にイタリアへ行きましたが、フィレンテェは確かに魅力的な町です。北イタリアのミラノのモダンさやローマ等の南イタリアの明るさとは違う、まさに中世の町というイメージです。10年前にドイツの古城街道、ロマンティック街道を3週間ドライブしたことがあるのですが、そのとき立ち寄った各町と似ています。そこに住む人々が意識的に時間を止めているように思える町でした。
    そして私は神戸に鞄の妖精がいると思っています。

  2. ル・ボナー松本 より:

    ノブさま
    暮らしの手帳の中のエッセイに妖精が鞄を作っているような鞄屋さんと文章にかいていただきました。私にとって最高の褒め言葉でした。今発売中のサライにル、ボナーが出ていますので本屋さんで立ち読みしてみてください。

  3. トモ より:

    はじめまして。トモと申します。
    1年前位にこちらのサイトを知ってから、ちょこちょこ拝見させてもらっています。^^
    実は私も鞄作りをしているのですが、(まだまだ勉強の身ですが。。。)来年の1月からフィレンツェに行く事が決まりました。
    素敵な鞄をお作りになられるル・ボナーさんのお店にも、いつか行ってみたいと思っております。
    これからも素敵な作品を作り続けて行ってください。
    Re:ボンジョルノより
    遊びにきてください。
    鞄のお話しいたしましょう。

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