ル・ボナーの一日

月末恒例ベルト作りと威嚇顔のチャー

2008年05月27日

5%E6%9C%88%E3%81%AE%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88.jpg 只今月末恒例ベルト作りに突入です。 ベルトのオーダーは初めて5年ほどになりましたが、安定して注文が毎月あります。 オリジナルのバックルが底をついてきたのでこれを期に、新しいデザインに順次変えていこうと思っておりますが、いつになるかなぁ~。 私は30年間ず~っとカッターナイフで革の裁断をしています。 ハミを含め多くの日本の革関連の職人さんは、日本独特の片刃の革包丁を使って裁断をしています。 私も手漉きする時は革包丁を使うのですが、裁断はカッターナイフです。 欧米では両刃の切り出しナイフや、薄くて柔らかい革の場合は手術に使うメスを使ったりしています。 カッターナイフでの裁断は見栄えしないので、取材で裁断しているところを撮られる時は革包丁を使っているフリをしている次第であります。 革包丁は直線を切るのには向いていますが、カーブしたところを切るのには向いていません。 両刃のカッターナイフの場合はその逆です。そう思っているのは私だけか。 カッターナイフの方が私は繊細な裁断がし易いのですが、 厚い革を裁断する時切り目が斜めの裁断面になり易い。 でも私はカッターナイフ裁断歴33年、裁断面を直角に切るのには自信があります。 どちらを使うにしろ正確に裁断出来れば、道具の違いが出来上がった鞄の良し悪しを決定する訳ではないので、私は慣れ親しんだカッターナイフを使い続けています。 カッターナイフはいつもホームセンターに売っている一般的なモノを使っていましたが、 今工房・楔(せつ)の永田さんに銘木使って大きいタイプのカッターナイフを作ってもらっています。 出来上がるのが楽しみです。月末に会うときには出来上がっているかな?。 %E6%AD%AF%E5%9E%A2%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%BE%8C%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%89%99.jpg 最近ますますお客様が来店するとよく吠えるようになったチャー。 バカ犬だと思っていたら悪知恵だけは大変あるようです。 接客中吠えると静かにさせるためにオヤツをあげたのがいけなかった。 覚えてしまい、ここぞとばかりによく吠える。 カメラを向ければもう大変。ご覧の形相で吠え続ける。 カメラで魂は取られませんよ。でも歯垢取りした牙は真っ白。 この2枚の写真はEOS10Dで、親しいお客のF氏撮影。 私はまだまだこの一眼レフカメラを使いこなせないでいる。

Le Bonheur (21:06) | コメント(8)

Comments

  1. BOB より:

    こんばんわ!
    はじめまして~☆
    先日、お店にお伺いした時にチャーさんの声を聞くことができました。
    威嚇じゃなくて、「いらっしゃーい!!おっちゃーん!!」って聞こえましたよ^^
    その時に持ち帰らせていただいたオレンジのミセスはスタイルはもちろん、美しい色合いと、とても香りが良いと妻に大好評でした。
    次は自分用をと作戦を練っています。
    ありがとうございました。

  2. 中満 正孝 より:

    おはようございます。先日メールを送付しました中満です。読んでいただけたでしょうか、?ところで、裁断にカッターを使っているとのこと、安心しました。私もカッターを初めから使用しています。歴史の長い皮革先進国の職人さんはメスの様なナイフを使っていますよね。皮革の世界に入って日が浅いので、まだまだ知らない事だらけです。ル・ボナーの日記を見て頑張りたいと思います。
    7月にル・ボナーのお店を見に行くツアーを計画中です。
    追伸・ずうずうしいと思いますが、再度、友人が作ってくれたホームページアドレスを記しますので、見て批評していただければ幸いです。宜しくお願いいたします。アドレス wa-gen.com

  3. ル・ボナー松本 より:

    BOB さん
    チャーの大きな声に「怖ぁ~い」と言って、入ろうとしてやめてしまう人もいるんですよ。特に男性には容赦なしで吠えます。でも気にせず来店し購入していただきありがとうございました。是非次回自分用を。

  4. ル・ボナー松本 より:

    中満 正孝 さん
    フラボナブログのコメントとしてきていて、それは閉鎖していたので気づきませんでした。ごめんなさい。ホームページ拝見しました。ご自分の世界をこれからも創造してください。批評など出来る立場の職人ではないのでお許しください。

  5. setu より:

    どもsetuです。
    カッターナイフ、作ってますよ。
    完璧とまでいきませんが、いい感じになったと思います。
    ウォールナットの杢と花梨のトラ杢を作ってみました。
    では、31日、持っていきます。

  6. ル・ボナー松本 より:

    setu さん
    わぁ~嬉しいな。出来上がっていたんですね。お値段が心配ですが、二本とも出来れば欲しいなぁ~。現物を見るのが楽しみです。

  7. 中満  より:

    大変失礼なお願い事をしてしまい、申し訳ありませんでした。全て独学でやって来ましたので、不安な気持ちが出てしまい、お恥ずかしい限りです。和の心が現れる袋物をこれからも創造して製作していきます。これからも宜しくお願いします。

  8. ル・ボナー松本 より:

    中満 さん
    鞄作りにおいて、具体的な事についてのお話はどんなことでも知っていることはお伝えできまが、作っている品は千差万別、個々の作り手が良しと思う品を高めていけばと思っております。7月に来店され、色々お話できる事を楽しみにお待ちしています。

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