ル・ボナーの一日
Tさんとの共同作業
2008年05月19日
現在ベルトキーホルダーの「ル・ボナー」のロッドボタンを打ち込んでいます。
今回製作分は100本オーバー。ロッドボタンを打ち込むのも1日仕事であります。
今回はこれだけの革違い色違いで作りました。このキーホルダーはル・ボナーの縫製技術のエッセンスを多く入れ込んでいる革小物です。使い続けて愛着感じていただくため、このシンプルな革小物の中にギュッと詰め込んでいます。
だから皆さんに使っていただきたいので、価格は3990円で据え置いての販売です。
それとこれも定番中の定番。ふっくら少し大きめのファスナーペンケースもブッテーロ革8色で久々に店頭に並びます。私たちの息子もこのペンケースを使いつづけて15年経ちましたが、まだ現役で頑張っています。その頃はまだアメリカ原皮国内なめしのタンニン革で作っていましたが、今はフランス原皮イタリア・ワルピエ社のピュアタンニンのショルダー革を使って作っていますから、もっと長持ちします。
価格は値上がりして9,450円での販売です。
革小物欠乏症のル・ボナーでしたが、そこからの脱出にやっとメドがつきました。
Tさんが手伝ってくれる事になったのです。その手始めがこのベルトキーホルダー「ル・ボナー」とペンケース。裁断と割り漉きとホック打ちは私が担当し、Tさんに縫製とコバ処理をお願いした。初挑戦でしたが、丁寧な仕事をしていただいて私たちは大満足です。
Tさんは7年ほど生地のバッグの縫製職人をしていたのですが、革のバッグが作りたくて独立系鞄職人になろうとしている若者です。ル・ボナーに来店していただき知り合った。
ル・ボナーの革製品作りを手伝いながら、並行して自分のオリジナルなバッグ作りをしていきたいということで、共同作業は始まった。
彼は大阪に工房を持ち、仕事をしています。何度かサンプルを作ってもらい検討を繰り返し、今回のまとまった数の縫製をお願いした。
ル・ボナーの革小物を作りながらTさんのオリジナル革製品が誕生したら、ル・ボナーの革製品と一緒に並べているTAKUYA君のグリマルディーペンケースやフラソリティーのバッグたちの仲間に加わってもらいたいと思っています。ル・ボナーにそんな仲間が作る革製品が増えていくことを、私たちは望んでいます。
まだ20代前半でつたない鞄を作って卸ししていた頃、国立の村田さんご夫妻はそんな私たちが作った品を自分たちのお店(当時の屋号はホワイトホエル)に置いてくださった。それが嬉しかった。その事で井の中の蛙ではいられなくて、その後私たちの鞄作りは変化しつづけたことを思い出す。
そんな場所にル・ボナーがなれるとしたら、私たち自身も刺激を受け成長できると思うのです。
多くのモノ作りをする人たちと関わりながら、ル・ボナーの現在より豊かな未来を一緒に作っていければ幸いです。
Le Bonheur (21:21) | コメント(5)
Comments
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鞄職人を目指している自分にとって、ル・ボナーさんのような考え方をされている鞄職人さんがいることがとても心強くあります。
なんとか近いうちに、車で深夜割引を使い伺わせて頂きたいと思っています。
お忙しいと思いますが、その時は少しでもお話しを聞かせていただけたらと思います。 -
ノブさん
ペンケースは今回そんなに多くの数は作っていなくて、特にワインは少ないので早い者勝ちです。若い職人の人たちと一緒に仕事が出来て、刺激し合えたら幸いです。
カトウ リョウ さん
私はもう勘弁ですが、高速バスという方法もあります。モノ作りって楽しいですよ。その一員になってください。 -
いい作品ですね。眺めのいい景色を見ているようです。
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orenge さん
入手した一眼レフで撮ってみました。正確に撮る技術は只今勉強中なのですが、雰囲気ある写真が時々偶然に撮れたりします。面白いです。
素敵ですね。私も若かった頃を思い出しながら、若い人に接し、育って欲しいと願っていますので、共感します。是非ワイン色のペンケースを購入したいです。