ル・ボナーの一日

六甲アイランド20周年

2008年04月28日

%EF%BC%92%EF%BC%90%E5%91%A8%E5%B9%B4.JPG 27日の日曜日に、私たちの職住両方お世話になっている神戸市東灘区の沖合いに作られた人工島「六甲アイランド」生誕20年のイベントがル・ボナーのお店前のリバーモール公園周辺で行われた。 ミーハーな私は安藤建築の建物でお店が出来るというのにつられて、出店を決意して東京から神戸に来て早16年。六甲アイランド20年うち16年を、ここで鞄屋を営んだことになる。結構古株になってしまった。 神戸市東灘区は神戸の中で神戸らしい住宅地です。 六甲山山の手の高級住宅地から海に向って庶民的な風情の住宅地になってゆく。その先の海に作られた人工島「六甲アイランド」は治外法権の出島のような住宅地を形成している。 レトロ好きの私にはきっと違和感があると思っていたのだけれど、エトランゼが多く住みスッキリしたモダンな街並みが居心地良いのです。そして何より神戸の中心から少し距離をおいたこの街に住んだことで、神戸の街と人と文化といったものを、距離を保って感じることが出来て、そのことで私たちは神戸が大好きになれたように思う。これからもず~と住んでいたいと思っています。 日曜日でも平日とかわらず人影まばらなル・ボナーのお店前だのに、凄い人、人、人です。 特設のステージではフラメンコ、津軽三味線、だんすetc、、、女優の三原じゅん子も歌ったぁ~。この人歌手もやってたんだ。出店もいっぱい出ていて、いつも囲碁クラブでお世話になっているシェラトンホテルも出店している。私たちのお昼ご飯はシェラトンホテルのカレーライスにしました。 それにしても不思議です。お店前でイベントがあって人がいっぱいの時はル・ボナーは全然売れません。16年間大体そうでした。この反比例はいったいなぜなのか?。私たちの職種形態が、世の中のノーマルなあるべき姿と逆行しているのか、それとも私たちの作る品に興味を持つお客様たちもまた私たちと同様天邪鬼な人種なのか。非常に不可解な現象であります。でもそんなお店だから普段人影まばらなこの場所で16年間続けて来られたのかなとも思います。お客様に感謝、感謝。 フリーマーケットもやっていて、今回はいつもより出店店舗が多いような。 朝出社する時に、あらぬ方向に行こうとするチャーを押さえつけながら見ていると、チャーのお母さん犬ナナを飼っているH夫人も今回は出店してるではないですか。ということはご主人のコレクションの一部も売りにでているのかと尋ねると、おぉ~!お値打ちのライター他色々あるではないですか。ライターは年代モノのダンヒル、ロンソン、ジッポーと魅力的な品々。それを3000円で売っている。ヤフオクでは1~2万で十分落札される品々。私もライターコレクターのSさんにプレゼントしようと吟味していたら、多くのお客が集まってきて、躊躇しているうちに売れてしまった。残念。 私はH夫人のお店を後にして、万年筆を捜すことにしました。地方は東京と違って万年筆の価値を理解してないで売っているお店が、まだまだある。前回骨董市でパーカー21を2000円で購入できたことに味をしめ、お宝万年筆を安く手に入れる楽しみを覚えてしまったぁ~。安ければハミも文句は言わない。でもそんなに万年筆が要らないのも事実。でも止まらない。 %E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%EF%BC%94%EF%BC%95.JPG おぉ~、あったぁ~!パーカーの45。私の持っていない全盛期のパーカーの万年筆。 いくらかと聞くと、1000円でいいと言う。値切りようのない値段に躊躇なく買った。 あとパーカーは75と因縁の45を手に入れたい。 ただこうなると高い値段を出して手に入れたくはない。 持ち帰りラミーの紫のインクを入れて書いてみると、固いけれどヌラヌ~ラ書き味ではないですか。 大変満足であります。 パイロットのスターリングシルバー軸の万年筆もあった事をハミに話すと、欲しいのならば買ってきたらと言われ、ウキウキしながら引き返してみるとまだあったぁ~!値段を聞くと、これは銀だから2,000円という。十分安いけれど、それではハミとの約束の1000円購入ではない。キャップを開けるとインクが漏れていて、手にべっとりインクがついた。それを口実に半額交渉成立。 %E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88.JPG 持ち帰り念入りに洗ったら、ご覧のような程度抜群のパイロットの70年代ではないかと思われるスターリングシルバー軸の万年筆。後でカタログ(2005,9の)見たら、現在でもよく似たタイプのモノを作っている。価格は52500円。大変気分の良い1000円でのお買い物でした。

Le Bonheur (21:59) | コメント(8)

Comments

  1. pretty-punchan より:

    ひぃ~、ヴィンテージライターがそんな値頃感で売られていたとは…、絶句! 迂闊でした。それにしても六甲アイランドは催し物が豊富ですねえ。いいなあ。ところで、1本差しペンケースで色がオレンジ系のものってありましたっけ?或いは黄色系のものでも?どなたかの万年筆菌が私の娘にも感染し、「明るい色のペンケースが所望じゃ」とのたまわっております。近々お邪魔します。

  2. ル・ボナー松本 より:

    pretty-punchan さん
    ライターに詳しくない私が見ても良さそうでした。私の持っているダンヒルのオイルライターの柄違いもありました。ライターは入手出来ませんでしたが、ボールペンコレクターでもあるSさんのために一本入手したので、今度来店した時に。
    可愛い娘さんに高価なペンケースなんて太っ腹。是非是非。ただ明るい色は茶かグリーンしかありません。それで満足してくれるか。

  3. 小野英一 より:

    万年筆が売られていましたか!行きたかったなー

  4. ル・ボナー松本 より:

    小野英一 さん
    ありましたが、万年筆を置いていたのは一店舗だけでした。いっぱいお店があるので探すのが大変です。それにそこには3本しか万年筆はありませんでした。もう一本モンブランのノブレスのスティールペンがありましたが持っているのでパスしました。

  5. taka より:

    イベントは1万円位の予算(食事込み)をもってフリーにひゃかす客でいっぱい
    ルボナーは、なけなしの?万円をしっかりもって、会長の講釈を聞きにいく「ワザワザショップ」です
    心やさしいルボナーのお客さんがたは、ご商売の邪魔をしないように、人通りの少ない時に訪問させていただいているのです

  6. ハミ より:

    ダンディーtaka様
    我儘突っ走り配慮無しのおやじと
    ぼんやり間抜け妻を、見守ってくださってるお客様の優しい心、開店して16年を迎え、しみじみ感じております。
    皆さ~ん!ありがとうございます!
    7日楽しみにしていま~す。ウキウキルンルンなモノがあるよ~。

  7. たか より:

    今日、お休みだったのですね。
    三日または四日によれるように頑張ります。

  8. ル・ボナー松本 より:

    たか さん
    お待ちしております。新しく購入されたであろ時計をまた見せてください。神戸の情報は前より詳しくなりましたよ。

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