ル・ボナーの一日
35年頑張っているクリッカー
2008年03月27日
東京で仕事をしていた頃はまとめて革を裁断しなければいけない時、
国立の村田さんのところにあったクリッカーを使わせてもらった。
数をいっぱい作る時、刃型を作りこのクリッカー(裁断機)で抜くと、
裁断時間が短縮出来る。
でもその頃は古い借家住まいで、重いクリッカーを置ける場所がなかったし、
新品だと100万円オーバーするこの機械は買えなかった。
10年ほど前にこの中古のクリッカーを入手した。
中古の機械を扱っていたオヤジと、ハミの作ったバッグの物々交換で。
鞄本体は手断ちするのだけれど、数多く作る時
鞄の部品や、革小物を断つ時は便利です。
そのクリッカーが動かなくなった。
製造年、昭和48年。35年動き続けた機械です。
10年前は量産していたので、この裁断機は助かりました。
その後夫婦二人のル・ボナーになってからあまり使わないようになったけれど、
結婚の引出物で大量の革小物を頼まれていたので、クリッカーが動かないのは困ります。
時々使う時、急に動かなくなったりしても、あちこちいじっていると
機嫌を直して動き出してくれていた偏屈だけど、人っぽい裁断機さんでしたが、
本気で機嫌を直してくれなくなったぁ~。
色々調べて、この2つの部品を新しくすると動くらしい。
この製造元に電話して部品を取り寄せて交換したら、
元気はつらつ動き出したぁ~! ばんざぁ~い!
まだまだ現役で頑張ってくれそうです。
重いけれど単純な仕組みの機械。
息を吹き返したクリッカー君にいたく感激。
リズム良く、ウキウキしながら革小物を抜いている私であります。
Le Bonheur (07:41) | コメント(2)
Comments
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naka さん
リレーという部品なんですね。知らなかった。息を吹き返して動き始めた時は本当に感激でした。
修理しながら長く使えるモノが好きです。そういったモノに包まれ、そういったカバンを作ってゆきたいと思っています。
オムロン製のリレーですね。
電気のスイッチを行う部品です。
昔の製品は構造が単純で長持ちします。その分修理もできます。
今の製品は、コンピュータなども組み込まれて便利になりましたが、数年で(製品寿命ちょうどで)壊れるように設計されてます。
車も同じで、昔の車の方がいろいろいじれて面白かったんですが・・・・