ル・ボナーの一日
店長というニックネームのオヤジ
2008年02月17日
店長というニックネームの友人が横浜に戻って久しい。
店長は私と同じ年のオヤジで、ハードなサラリーマン人生を送りながら折に触れて私たち家族と関わり続けている心許せる友人です。1年ほどの関西勤務時は、六甲アイランドに住んで楽しい時間を共有した。もう知り合って25年、社会からはぐれて生きる私たちとは交わる可能性は低いはずだのに偶然にも知り合ってしまった悲劇。私たち家族の七転八倒の日々を見守り続けている友人です。
その店長は会議のために月に一度ほど来阪し、その時は我が家に泊まってゆく。
私は誰でも心許すけれど、そうでない内気なハミが心許せる友人です。
今月の私のお酒はマッカランの18年、上品なシングルモルト。
この酒を覚えたての能書き言いながら店長に勧める。大酒飲みの店長はそんなことおかまいなしにグイッ~と飲んでしまう。ダメダメなめるように香りを口の中で転がして楽しまなきゃあ~もったいない。
二杯目勧めるのはやめました。
ハミと店長、美味しい梅酒飲んで酔っ払いながら夜はふける。私は一杯のマッカランで充分酔いが回りお先に夢の世界へ~。
店長は普段はいつもこの時計。昔スキューバーダイビングをしていたころ買ったチタンのオメガ・シーマスター。強面?で心はいつも若くいたいと願う店長に似合いの時計です。
私は心はいつまでたってもお子ちゃまで、渋い紳士に憧れています。ゆえに選ぶ時計は三針の大人しい時計。それをいっぱい持つようでは、やはり渋い紳士にはなれないなぁ~。
二泊分の宿泊代?代わりに店長から奪取したシルバーケースのジッポーのライター。使い込んでやれた風情が良い感じのスターリングシルバーのケース。
ライターは今まで100円ライターで充分と思っていたけれど、味わいあるライターで火をつけたシガリロは格別。そう思う自分自身、少し大人になった?ように思うのは錯覚か。
店長はアクアスキュータムのステンカラーコートにル・ボナーの学手風ブリーフケースにいっぱい書類つめて朝早く出て行った。
今度新作のブッテーロの天ファスナーが出来上がったら「新しいバッグを新調すべきだよ」と売りつけて、良い感じに経年変化した店長のブッテーロの学手風ブリーフケースをル・ボナー鞄博物館の展示品として譲ってもらうことにしようっと。
昨日はいつものF夫妻と幼友達の弁護士のO君夫妻が来て私をそっちのけで、イタリア旅行のことで会話がはずんでいた。時々なぜかボンジョルノ松本の所業を辛らつに糾弾する皆。
仕事が、会話で相手を感心させたり、説得したり、へこましたりしている連中。口数少なく?日々地道に鞄を作っている内気な職人の私は、太刀打ちできません。同じ穴のムジナじゃないかという思いは強く思っている私ですが。
でもそんなふうに遠慮なく付き合える人たちが居てくれることは幸せなことです。そう思うようにしております。私も少し大人になったかなぁ~。
・・うん、そうだね。私たち二人の周りには、心大きく豊かな方々がいて幸せだと思ってる。
父さん、やっと分かってきたのね!私の心のしあわせも、もうすぐかしら・・・・・ハミ
Le Bonheur (21:03) | コメント(2)
Comments
-
心大きく豊かなO様
ボストン、気に入って下さりありがとうございます!内装の色選択、高級感が増し最高でしたね。
自己中の父さんをいつも「あははぁ・・」と大きく受け止めるOさん。誰かさんがやっと分かるよりずーと前から深い優しさを感じていましたが、これからも父さん共々宜しくね!
ティア、の内装はやっぱりあの色がいいかしら。
キューブボストンありがとう。素晴らしい仕上がりで大満足です。僕は誰かさんほど物の所有に執着しないけれど、世界に一つしかない素敵な鞄を持つというのはなかなか(とても)いい気持ちですね。
ハミさん、無理を聞いてくれてありがとう。働き過ぎで、疲れが出たんじゃないかと心配しています。と言いつつ、次はこのボストンとのお揃いでティアをお願いしますね。何年先でも気長に待ってるから。