ル・ボナーの一日
オメガのハーフローターが呼んでいる
2007年11月08日
休日の楽しみは、水谷時計修理工房に訪問して時計談議。
今日も色々な時計の裏ぶた開けてムーブメントを見せていただきました。
私の年齢より年月を経た時計が、時を刻んでいます。どのムーブメントも見ていて飽きません。
今回は第二次世界大戦中のボーイングのコックピットで使われていた時計を見せてもらいました。奥の大きなムーブメントがそれです。ルクルトが作った品で、他のメーカーが作ったモノもみせてもらいましたが、ルクルトのムーブメントが特別綺麗で丁寧な仕事なのです。
そのルクルトの50年前のフィーチャーマチックというハーフローターの時計をこのところ、気に入ってよく付けています、、、、? そうなんです、この時計ハミにと買ったはずなのですが、私が使ってます。ごめんなさい。グルグル振り子のように動く自動巻のローターが気に入ってしまい、冬場は汗をかかないのでこの繊細な時計でも負担が少ないであろうと思いつけております。
それにしてもルクルトのハーフローターのムーブメントは美しい。もう各部品が摩耗し、交換部品が入手できないので残り少ない寿命のムーブメントですが、しっかり時を刻んでくれています。
自動巻最初期のハーフローターという機構は、耐久性に問題があり短期間しか作られていません。そのぎこちない摩擦を感じるローターの動きと、グルグルというローターの音が人っぽくて大変気に入っております。
水谷さんの工房の奥の奥に、オメガの60年ほど前のハーフローターがあるではありませんか。
年輪を刻んだ良い感じにやれた趣のあるオメガです。
ブレスを革ベルトに変えれば、私の好みの雰囲気です。
裏ぶたを開けてムーブメントを見せていたきました。私のルクルトに比べると工業製品然としたムーブメントですが、質実剛健丈夫そうなムーブメントです。
このオメガのハーフローター君は私の元に来たいと思っているように私は感じました。
しかし、、、、、恋い焦がれながら、しばらく時をおいて、それでも私にテレパシーを送り続けるようであれば、その時は。売り物ではないので水谷時計修理工房で、私が迎えに行かない限り居ます。しばらくの間待っていてね。
Le Bonheur (22:18) | コメント(3)
Comments
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orengeさん
フィーチャーマチックのムーブは個性的で丁寧な仕事のムーブです。ダイヤルもレトロロマンです。大好きですが雲上ブランドは別モノだと思います。同じ時代のトロピカルはやはり凄かった。 -
ブログに登場したあの魅力的なトロピカルですね。エングレーピングなど装飾にごまかされずに見ると,今も昔もルクルトはどこに出しても遜色のない良心的な時計メーカーだと思います。
フィーチャーマチックを愛用したくなる気持ち,よくわかります。お金で買えない世界を築いていますね。おそらく,ランゲやパテックの横に並べてもひけをとらないと思います。