ル・ボナーの一日

千客万来、ル・ボナーはてんやわんや

2007年10月22日

ル・ボナーに初めて来店されるお客さまたちは、人影まばらな閑散とした街でお店を続けている私たちに同情し、15年続けてこられたことに感心していただける。これみなル・ボナーを支え続けてくださった顧客の皆々様のおかげであります。本当に感謝しています。 普段は本当にお客様の来店の少ないお店なのですが、10月20日の土曜日は滅茶苦茶にお客様がいっぱぁ~いル・ボナーのお店部分を埋め尽くしました。これは秋の珍事であります。ゆっくり接客できなくて、その時間に遭遇した皆々様ゴメンナさぁ~い。 %EF%BC%91%EF%BC%90%E6%9C%88%20005.jpg まずは午後一番、Oさんが改造が無事終了したバイクに乗って来店。このお人、ハーレー好きで限定解除の免許も取得しているのに、諸事情あってこのKAWASAKIの400ccのバイクにハレー1台購入出来る資金を投入して自分好みに改造しつづけている。他にもオリジナルなモノにこだわって身の回りの品を購入する困ったモノ好きです。私は最少の資金で最大の喜びを得る道を模索しておりますが、彼はその逆で、私には理解できないことに資金を惜しみなくつぎ込みます。これもモノ好きの悲しい性なのかぁ~。 途中、いつものF夫妻が自転車で。ここ数週間Fご夫妻は対岸の自宅から長ぁ~い橋を中年まっしぐらの体力体型克服のため自転車でやってくる。いつまで続くかはわからないけれど、頑張ってくださぁ~い。まだ流線型のヘルメットにぴったしフィットのスーツというサイクリングファッションは恥ずかしいと思う、お二人であります。 そこにキャリアなN氏が、帰神してバランザックに行く前に寄っていただきよもやま話し。今日はとっておきの森山スペシャル持参で万年筆談義。普段は霞が関界隈で、部下に指図してバリバリ深夜までフルスロットルで働くキャリアなN氏ですが、ル・ボナーでは神戸文化をこよなく愛する不良な中年オヤジ。 モノ好きOさんは大きな排気音奏でながら帰っていったけれど、交互してgonnosukeさんとお友達のSさんが来店。gonnosukeさんにはバッグよりフルハルターの森山さんに研いでいただいたパイロット823の書き味を試してもらう方が大事。そこにキャリアなN氏の特別な万年筆も参加。gonnosukeさんのお友達のSさんは「ここは何屋さんなの?」。それでもバッグと財布を買っていただいた。 そこに前に購入していただいた外国人のご夫婦がお友達を連れて来店。私は英語は勘弁なので、見て見ないふり。人がいっぱいいると、安心して入って来られるようで、ぎゅうぎゅう状態のお店に初めてのお客様たちも次から次へ。私は万年筆談義で忙しく?、接客はハミとお客様のはずのF氏やキャリアなN氏が頑張っていただいた。なんていうお店なんだぁ~。 万年筆菌を私が会社全体に感染させってしまった印刷会社の若社長とスケルトン万年筆大好き人間のIさんもそこに参入。私の823プランジャーを見て書いて、動揺の色隠せない様子。Iさんは間違いなく823プランジャー買います。その時は森山さんよろしくお願いしまぁ~す。 そんな感じで、4時間あまりてんやわんやのル・ボナーでありました。みなさんともっとゆっくりお話したかったのでありますが、あわただしくてごめんなさい。そんな風に忙しく接客している時に電話が鳴りました。イタリア旅行に一緒に行った連中からの電話です。東京で私以外の7人が集まって反省会をしているそうであります。何が反省会だぁ~!。酔っ払っている上機嫌の声が聞こえまぁ~す。今度みんなで神戸に来るそうです。怖い、怖い、でもすご~く楽しみ。 みなさんお帰りになり、いつもの静かなル・ボナーに戻った夕方、金属プロジェクトの穏健派のお二人とその一人のお母様が来店。このお母様は80過ぎのおばあさんなのですが、シュランケンカーフのライムグリーンが大好きな可愛いおばあちゃんなのです。ハミと仲良しなのです。 仕事でと言いながら、東京モーターショーを見に行く二人に、バッグを売り込むのではなく、森山さんに研いでもらったパイロット823プランジャーの素晴らしい書き味を得々と説明し、二人は今回の東京出張の合間を縫ってフルハルターを訪問することになりました。また私は新しく万年筆菌発症者を作ってしまった、、、、、。 そんなふうに千客万来でてんやわんやのル・ボナーの一日でした。 S%E6%B0%8F%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF.jpg 翌日午前中、Sご夫妻が軽井沢に戻る前に立ち寄っていただいた(混乱の昨日でなくてよかった)。 愛車のアルファ147での神戸でした。トランクルームにはキューブボストンの小と中と、世界で一つのシュランケンカーフとミネルバリスシオのコンビで作ったビジィーが収まっています。年末のイタリア旅行にもこのキューブの大と小は、Sご夫妻のお供をすることになります。Sご夫妻のお持ちのル・ボナーのバッグたちは、Sご夫妻の幸せを詰め込むためになくてはならないアイテムになっています。次お会いする時には幸せがもっと詰め込まれて重くなったバッグたちと再開することになるのでしょう。 ル・ボナーは私たちのお店というより、ル・ボナーを愛して下さるお客様たちが守り育て、そのお店を私たち夫婦が預かっているだけなのかもしれません。ル・ボナーに集うお客様の皆様、ありがとうございます。これからも、とぼけた私たち夫婦とお付き合いくださぁ~い。 %EF%BC%B3%E6%B0%8F%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%81%AF%E5%B8%B0%E9%80%94%E3%81%AB.jpg Sご夫妻を乗せたアルファ147は軽井沢までの帰途へ。走行距離6万キロです。試乗してみましたが気持の良い車で~す。Sご夫妻またこの赤いアルファ147で来てくださぁ~い。

Le Bonheur (07:36) | コメント(7)

Comments

  1. O より:

    お世話になっております。
    土曜日は16時までに姫路に戻らなくてはならなかったんで、足早に貴店を後にいたしました。
    バイクの排気音ですが…
    そちらに到着する前から、サイレンサー付近から甲高い異音が聞こえてたんで、翌日、ショップで診てもらうと、サイレンサーの中でパンチング状のキャップが外れてたので、結局、除去してもらいました(直管ではありません!!)。
    その後は…
    そちらに伺った時より、排気音は大きくなりましたが、音質は、低く、図太くなりました。

  2. ル・ボナー松本 より:

    Oさん
    悔しいけれど、正直言ってこのバイクはカッコ良いと思います。前より良くなったと認めます。既製の色合いがない魅力的なバイクに仕上がっていると思います。なので、ハーレー購入はもう考えずにこのバイクでいきましょう。

  3. Y.N. より:

    大変楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。ハミさんのカラフルな鞄が壁一面を飾っていたのが印象的で、素敵なな秋の一日でした。
    翌日、親切なFさんに場所を詳しくご教示頂いたYさんの素敵な万年筆のお店をのぞかせていただきました。初対面にもかかわらず、Yさんとは、六甲アイランドに鞄を売っている奇妙な万年筆のお店があることについては、認識は共通でした。
    これからも、万年筆菌、時計菌、アルファロメオ菌が、マスターの創作意欲をより一層盛り上げるものと信じております。

  4. gonnosuke より:

    土曜日はありがとうございました
    もっとゆっくり万年筆のお話を伺いたかったのですが時間が無くて残念でした
    皆さん本当に楽しそうでしたね
    あの日はサッカーの試合がありましたので少々急いでおりました まだ万年筆菌よりはまだヴィッセル神戸菌のほうが猛威をふるっている状態です 笑
    またじっくり書き味を体験させてくださいね 万年筆菌の重症化の危険は増しそうでちょっぴり怖いですけれど

  5. Y,N,さん
    お客様への接客ありがとうございました。セレクトショップの店長の方がお似合いなのではないでしょうか?。危うくI洋服店にメタボリが目立たない手縫いのスーツをオーダーしたくなってしまいました。今度帰神されるのは1月初めですよね?それまでに威風堂々のメンズバッグを並べておけるように、鞄職人まっしぐらぁ~かな?。万年筆の販売勧誘には自信があるのだけれど、、、?。
    gonnosukeさん
    色々な万年筆の書き味を試していただいて万年筆の魅力を知っていただきたいと思っている私ではありますが、最初に吉宗さんから購入した加藤セイサクジョカンパニーの万年筆が好きです。あの1本でやめていればよかったと思うこともあります。私の万年筆の原点です。深みを覗いて、深みにはまらないのが一番だと思いまぁ~す。たかが筆記具、されど筆記具。

  6. Shino より:

    先日はありがとうございました。
    お邪魔したのは実に一年半ぶりでしたが、静かで落ち着いた店内と、対照的な松本さんの白熱して盛り上がるトーク、そしてハミさんの暖かい笑顔は以前と変わらないままで、大変幸せな時間を過ごさせて頂きました。
    お二人に作って頂いた鞄達は今日も元気に活躍してくれてますよー。新しく仲間に加わった妻のグレーのクレールも早速フル稼働させられてます。
    それにしても、土曜日は他の顧客の方々が大勢いらっしゃっていたのですね。ブログに興味深いエピソードが載っていらっしゃる方々でしたので是非お会いしてみたかったなー、残念。
    ではまた是非お邪魔したいと存じますので今後とも宜しくお願いします。

  7. shinoさん
    軽井沢までの長距離ドライブは、タフネスshinoさんでも疲れたでしょう。御苦労さまでした。また何か理由を付けて神戸に来て下さぁ~い。イタリア旅行楽しんで来てくださぁ~い。あっ、その前に私はフィレンツェ特別マップを作らないと。

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