ル・ボナーの一日
「アファンの森」で集う
2007年10月10日
私の親父は林業試験場に勤めていて、森が大好きだった。私が小さかった頃、私たちの気持ちとは関係なく、休みになるとお弁当を持って家族みんなで、山に行っていた。怖い親父だったけれど、子供たちに日本の自然の素晴らしさを伝えたいという気持ちの強い親父だった。
大人になり東京で鞄職人をしていた時代、仕事の合間を利用して、家族と若い友人たちと頻繁に信州に行って、森の中で遊んだ。それが私にとって東京時代の何よりの贅沢でした。私は日本の豊かな森が大好きです。
「アファンの森で語る会」に行って来ました。これは作家、C・W・ニコルさんと仲間の人たちが作っている、人が手を加えながら、人と森が共生する「アファンの森」を散策しながら、自然について語る集まりです。この企画はニコルさんと親しい古山画伯が毎年続けていて、私は今回始めて参加します。
イタリア旅行で長期不在であったし、仕事はいっぱい。でも行きたい。森林環境学を名古屋で研究している息子と一緒に行くのであればいいというハミの了承を得て、論文の提出日が迫っていて焦っている息子を無理やり連れ出し、行って来ました。久しぶりの自然であります、しかし遠かった。
黒姫にある「アファンの森」を育てておられる松木さんとニコルさんのお話を聞きながら散策した。
豊かな森は多くの事を語りかける。森は、森を守る人の通訳を介して、豊かに生きるヒントもいっぱいいただける。それにしてもなんて多様な樹木たちの森なのでしょう。夜、人気がなくなったら木々たちが会話を始めるのではないかと考えてしまう、生き生きと生命を感じる森です。
この森は松木さんたちが育て豊かにしています。次世代に受け継ぎ伝えるために。
2時間ほどの散策では足りない。ここでキャンプして一夜を過ごしてみたいと思った。多くの木々たちの会話を聞くことができるはずです。
日本は欧米に比べて、街は面白くない。しかし自然は多くの違った豊かな表情見せ、世界有数の魅力的な国だと思っています。そんな日本の自然がいつまでも豊かな表情を持ち続けて欲しい。
今回、この会に集った人たちは多種多様、老若男女あわせて30人強。
夕方、食事前にミニコンサートがあり食事(こんなに美味しい脂の載った肉いっぱいのスペアリブは始めてだぁ~)。その後の全員の自己紹介に私は感動した。特に若い人たちの自己紹介に。10分程度を強いるこの会恒例の自己紹介タイム、自分の現在の状況を話さないと時間がもたない。そのため個々の生き方が浮き彫りになる。悩み試行錯誤を繰り返しながら、自分らしい生き方を模索している若者たちが、この会には集っていた。日本の将来は、まんざら捨てたものでもないと思った。
最後に若者男女5人「アファン合唱隊」がこの日のために練習した楽曲を4重合唱で披露していただいた。爽やかな愛おしさを持って聞き入った。
翌日C・W・ニコルさんを囲んでお話を聞いた。自然に強い関心を持った少年時代のことを話していただいた。ヨーロッパの多くの国が、日本ほど自然が豊かではない。長い年月の間に無秩序に森の木々が伐採されて、牧畜のための牧草地が広がる故郷。それに比べ日本の森は豊かです。その森を何世代にも渡って残してゆきたい。日本に生まれた日本人よりも、日本の自然を愛しているニコルさんです。
今回黒姫山まで、マイアルファでの始めての長距離走行です。往復1400キロを走ってきました。
皆さんが期待していたアクシデントは起きませんでした。というより益々アルファ145クワドリフォリオ前期型が好きになりました。この車良い~。
単調な高速道路を長時間走行しても眠くならない。エンジンはもっとアクセルを踏みこんでぇ~!とせがむし、ハンドルとサスペンションは路面の状況をシビアに伝える(空冷のポルシェを運転させてもっらった時に似ている)。まるでガンダムかパトレーバーのロボットを操作しているかのように、五感で感じながら手足の延長線上でパワーアップした分身が動いているという感覚。当然ドライバーに緊張感を持たせ眠くならない。その分疲労はいっぱい。これは面白い。が、往復1400キロもあるとは、考えていなっかった。黒姫山は遠かった。
今年のエンジョイタイムはこれで終わり。これから師走までノンストップで仕事をします。多くの誘惑にも目をつぶって働きます。今よりも楽しく過ごすために。
Le Bonheur (21:06) | コメント(2)
Comments
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orenge さん
私も思っていましたが、ここにお店を持ってから、その思いには目をつぶることにしました。しかし老後は夫婦で、日本のあちこちを旅したいと話しています。
森の中にある家が欲しいと思っています。週末には,空気のいいところで季節を感じながら過ごしたいところです。