ル・ボナーの一日

美女とランドセルを背負ったオヤジたちのイタリア珍道中(8)

2007年10月03日

%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%81%AE%E6%9C%9D%E6%97%A5.jpg 9月22日06:30 今日で楽しかったイタリアでの日々も終わりであります。早朝煙草吸いたくて、修道院の敷地から脱出して散歩しながらプカプカ。キューンと冷たい早朝の空気の中、朝日が昇り始めました。 今日は男5人で街中散策。路面電車に乗って行き馴れたバチカンまで行って、そこから裏通りを歩きます。4時には空港に向かいます。 画伯バチカンの近くの露天のかばん屋に。2日前でべそ会長迷子事件の最中、捜索ほどほどにチェックしていたようです。小さなモロッコ革のメイドインイタリー?のネームプレートが縫い付けてあるバッグの値段を聞いている。75ユーロという店員に30ユーロでどうだと無茶と思える値切り方。当然店員はNOと答えるところを、じゃあ3個で80ユーロでとごり押し。すったもんだしてそれで商談成立。 画伯大したものであります。それにしても画伯のカバン好きの守備範囲は広~い。 %E6%95%A3%E9%AB%AA%E5%B1%8B%E5%A4%96%E8%A6%B3.jpg %E9%9C%B2%E5%9C%B0%E3%81%AE%E6%95%A3%E9%AB%AA%E5%B1%8B.jpg ローマの裏通りは不思議いっぱい、魅力いっぱい。この壊れかけたような何世紀にも渡って継ぎ足し継ぎ足しして出来た建物の1階には、時間があったら体験してみたいクラシカルだけれど清潔な散髪屋さん。 %E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3.jpg パンティオン近くのレストランテのショーケース。とても奇麗で、美味しそうに見えるところに限って、そんなでもないというのがイタリア的。 %E3%83%8A%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA.jpg ナボーナ広場のカフェで休憩。いつでもお祭りのように人が集う、ローマの広場。 %E8%A1%97%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%AA%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88.jpg 大きな扉の奥に見えるパティオ。奥まで侵入してみたいけれど、掃除をしているおばさんがカメラで写している不審者をにらんでいる。これ以上入ることはできません。 もっともっと裏通りを歩いてみたい。ローマの裏通りは迷路のようで、住んでいる人たちも通ったことのない裏通りもいっぱいあるのだろうなぁ~。私にはおとぎの世界のように思える。 %E4%BF%AE%E9%81%93%E9%99%A2%E3%81%AE%E9%9A%8E%E6%AE%B5%E3%81%A7%E4%BC%91%E3%82%80%E4%BA%8C%E4%BA%BA.jpg 歩き疲れて修道院に帰還。玄関の階段あたりが、一番気持ち良い風を感じられて、空港までの迎えの車が来るまで、ここで休憩。靴を脱いで腰をおろしてリラックス。 %E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC.jpg 左のシスターが私の喫煙を厳しく?とがめた人、右がこの修道院の最年長の可愛いおばあちゃんシスター。毎日泊まった部屋を掃除していただくので、そのたびチップを枕元に置いて外出していたのですが、必ず返されます。神に仕える人に対しては、チップは失礼だったようです。 9人乗りの大型タクシーで空港に向かいました。修道院を出発する時、二人のシスターは車が見えなくなるまで手を振って見送っていただいた。空港では私たちを見送るためにH女史のご両親が来られていた。これからもローマを終の棲家として過ごされるご両親も、私たちが見えなくなるまで手を振って見送っていただきました。また来ます、イタリアへ。 私が今回のイタリア旅行で一番幸せであったことは、年齢差40歳ほどの8人が集って、年齢ギャップを感じることなく一緒に遊べたことです。遠慮なく我儘に、助け合い(私は助けられたことばかりだった)、旅を楽しんだ。シャワーのみでバスタブに浸かって疲れをとる事の出来る宿には最後まで泊まることはなかったけれど、飛行機は超満員直角エコノミーだったけれど、それを楽しめる仲間たちとエンジョイした7泊9日が素敵でした。7人は知り合い、それに比べ私は新参者。そんな私が一番図々しく楽しんでいたようで、すみません。包容力を持った国、イタリアにはこれからもお邪魔させていただきたいと思っています。その空気を感じ刺激を受けて、イタリアが過去の扉の中に封印してしまった、夢や希望が詰め込めるカバンたちを、日本の地方都市神戸で作れたらと思っています。私は断言します。昔、世界一色気のあるカバンをイタリアのカバン職人は作っていました。その時代の残り香は、今もイタリアの空気の中に残っています。それを感じるため、これからもイタリアに行くと思います。イタリア万歳。

Le Bonheur (06:04) | コメント(6)

Comments

  1. まる より:

    松本さん、ハミさん、こんにちは!  
    宮崎アニメの多くからイタリアを感じます。
    色の美しさだったり、人が生活している「生きている」感覚だったり、どこか優雅だったり。
    イタリアは行ったことがないけど、きっと素晴らしい世界なんだろうなって思います。
    全8話のイタリア旅行記、面白いやら興味深いやら、大変楽しませていただきました。
    私事ですが、将来「紅の豚」の「豚」になりたいって思っています。
    イタリア万歳!  auguri!!

  2. めだか より:

    素敵な旅行記でした。
    8人皆さんを存じ上げているだけに、楽しく読ませていただきました。
    ありがとうございました。

  3. シザーハンズ より:

    こんにちは。 
    前回のも良かったですが、今回のイタリア旅行編は、とても臨場感があって、非常に楽しく読ませていただきました。
    いつか、自分もイタリアに行きたいですね~。
    それから機会があれば、そちらにお伺いして素晴らしい作品を拝見させていただきたいと思っています^^
    では、また。

  4. まるさん
    「紅の豚」が好きなのですか、私は「未来少年コナン」の船長がいいでぇ~す。
    今日も親しいお客様が来られて、旅行のブログを読みましたが、あのようなハードな旅行は勘弁と言ってました。確かに50オヤジにはハードでありました。でも楽しかった。是非いつか一緒に行きましょう。「豚」がいますよ。
    めだかさん
    ブログに書けないことがいっぱいあります。今度お会いしたとき、そっとお伝えしますね。古山氏の古典落語はお腹の皮がよじれるほど笑いました。
    シザーハンズさん
    臨場感があったと言っていただけて、私が今回の旅行記で狙った部分でしたのでうれしいです。そのため記憶が鮮明なうちに最後まで書き終えようと、夜な夜な先を急ぎました。終わってほっとしています。

  5. 三好 より:

    旅行記お疲れ様でした。めちゃめちゃハードな旅行ですね。この旅行記を読むだけでもなぜだか、くたくたになりました。でも羨ましい!しかも美味しそう(じぇ~んぶ)。
    とっても楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
    でも私はとてもとてもこんなハードな旅行はできないだろうなぁ~。

  6. 三好さん
    いつかル・ボナー企画のイタリア旅行を実現させますので、その時は是非ご夫婦で参加してくださぁ~い。私も今回のイタリアはハードだった(体育会系の合宿のような感じ)ので、もう少しゆったりした旅行にしたいと思います。なので是非。
    クタクタになりながら読んでいただいてありがとうございます。

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