ル・ボナーの一日

アルフィスタへの道

2007年07月29日

%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%A0.JPG アルファロメオをこよなく愛する連中のことをアルフィスタと呼びます。私もそのお仲間の末席に参加させていただきたいと思っております。エンスーでない私は普段の足としてほどほどいい按配の選択としてアルファ145クワドリフォリオ前期型購入を決意しました。 アルファ145を運転したことのある人にこの車の印象を聞くと、中速域でのドライブがこんなに楽しい車は他にないとおっしゃる(私の思った通りだぁ~)。しかしその後にだがとくる。だがお勧めはできないとみんないう。屈折したアルファ好きのY氏以外は。中には20世紀最後を飾る問題車とおっしゃるお方までおられます。アクシデントが起きない確率は宝くじに当たる程度の確率という人もいます。 確かに面白い車とみんな言うのに、中古車価格はドイツ車の同じ年式の頃のモノに比べて安い。その理由は車格の割に部品交換しながら維持していくのが大変という風評が強く印象づけられているからでしょう。これは風評でなく事実でしょう。Y氏はそんなにかかりませんよとおっしゃるが、それは今までY氏が乗った車(ポルシェ、マセラティー、ジャガー、レンジローバー)に比べてであって、間違いなく部品は国産車に比べて弱くて高価です。庶民である私は当然躊躇しました。2年に一度の車検時には国産車の倍以上のお金がかかるであろうことは覚悟しなといけない。このファミリーなハッチバックに。 しかし偏執狂的なアルフェスタのお仲間に一度でいいから参加したかったのです。40年前に作られたビートルの方が現代の交通事情をドライブするには問題多々ありますが、程度の良いものが見つかれば丈夫で維持にお金はかかりません。10年前の現在の車でありながらアルファは問題多々あります。それでも魅了される魅力がアルファにはあるのです。いやまだ経験していないのであると思っております。でないと見た目普通の車にそんなに夢中になれるはずがない。何かあるはずです。それを怖いもの見たさで実体験してみます。 久しぶりに陶芸家の卓ちゃんに電話をしました。彼は京都在住時代ボロボロのランチャ・ベータなる117クーペ似の車に乗っていて、交差点でミッションが落下するという経験をした人物なのですが、アルファ145を購入すると伝えたら、147の方が無難で結果維持費もそんなにかからなくて済んだのにといわれました。怖いもの知らずでへそ曲がりな私はアルファの真髄を見極めたかったなどと訳のわからない弁解。ただドライブが面白いのは保障付きと言ってくれました。 そしてもし2台の車の世話が大変だと思ったときは1968年式ビーちゃんの面倒を見てもいいよと口約束してくれました。卓ちゃんのところに嫁いでいくならハミも納得でしょう。その時はよろしくお願いしまぁ~す。それよりアルファの世話が大変で、国産車に乗り換えたなんていうのだけは勘弁してよと言われました。 %E3%83%9E%E3%82%BB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2.JPG お休みの日はアルファ145探し。ある中古車屋さんにマセラティー・クーペがありました。この車のインテリアが車の中で一番私好みの内装です。ここまで革に埋め尽くされた内装は知らない。革に包まれたコックピットに納まってみたいと思う気持ちはあるけれどそれで十分。ゆめゆめ所有したいとか運転したいとか思わない。私はアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型でアルフィスタまっしぐら。それにしてもすごい内装です。アタッシュケースの内装をこんなイメージで作ってみたいなぁ~。 梅雨が明けて熱い夏が始まりました。アルファ145はエアコンの効きがイマイチだそうなので夏は窓全開でエキゾストノートを楽しみながらドライブする車です。購入したらハミとチャーを乗っけてどこに行こうかな。関西の過酷な夏には向いていないデリケートな車なので、渋滞しそうな方向は避けて田舎がいいなぁ~。途中動かなくなっても大丈夫、ビーちゃんと違ってアルファにはハザードランプが付いている現代の車なので安心。まだ手に入れていないのに想像だけが広がる今日この頃の私です。

Le Bonheur (06:47) | コメント(5)

Comments

  1. 500E より:

    ご無沙汰しております。
    Yさんのご意見に賛成です。
    30年ほど前、中古の初期型アルフェッタGTと6年間苦楽を共にした者として言わせて頂ければ、145は良い意味でトヨタ車同然です。それに、当時からアルファは、電装品等の詰まらぬトラブルは多かったものの、動力部等の基本部分は思いのほか頑丈で、今以上に貧乏だった私でも充分維持でき、デイリーユースが可能でした。
    145には、発売当初、数十キロ試乗した事がありますが、軽快な走りと快音、そしてシャープなデザインに、やっとアルファも長きに亘る低迷期を脱したかと感銘を受けた記憶があります。
    私自身はその後、日和ってしまい、現在は比較的ラクチン(?)なドイツ車に乗っていますが、松本さんには是非突っ張り続けて頂きたいと願います。
    熟年アルフィスタの道 まっしぐら!!

  2. ル・ボナー松本 より:

    500E さん
    アルフェッタGTを6年間乗ってられたのですか、それは大変で思い出深い6年間であったことでしょうね。車体の錆びは大丈夫でしたか?。アルファスッドではなく145なのでラクチンなはずです。ビートルとは違うドライブの楽しさを味わいたいと思っております。安楽なアルフィスタをめざします。

  3. クワハラ より:

    こんにちは。昨日は、久しぶりにお店にお伺い出来たのに、時間がなくて、失礼しました。私は車の事は、良く解からないですが、人は、他人には理解しがたくても、それぞれこだわりを持って生きているもの。。対象は違え、誰にも共通する物なんではと思います。
    ただ、行き過ぎると・・・。
    ハミさんの度量の大きさを、実感・・。常に松本さんの行動を笑顔で見守ってくださる。。のでしょうね。感謝してくださ~~い。
    またお伺いします!!

  4. 500E  より:

    当時のアルファにQCと言う概念は皆無だったように思います。錆には苦労しましたね。当時流行の防錆処理も施したのですが、何やら鋼材の内部から腐食してくるようで、ゆくゆくは前後のウィンドが脱落するのではないかと恐怖を感じておりました。でも、良い車でしたよ。高性能な中にも、どこか人間臭さを併せ持ち、味わい深い車でした。フェッタやシトロエンGSと過ごした濃密な年月は、若かりし頃の私の珠玉の想い出となっています。因みに小林彰太郎御大も、フェッタのセダンを愛車にしておられました。
    145なら錆も大丈夫でしょうし、デイリーユースにも便利でしょう。でも、いかに「安楽なアルフィスタ」とは言え、時には官能的な快音を響かせながら六甲をかっ飛ばし、「これぞアルファ!!」と叫んでみましょう。それでなきゃアルフィスタじゃありません(笑)。
    なお、ご存知かと思いますがアルファは伝統的にオイル漏れの多い車です。現在のアルファのことは良く知りませんが、その辺りのチェックは、やはり慎重になさった方がよろしいかと。

  5. ル・ボナー松本 より:

    クワハラさん
    お金は最小限で、楽しさは最大限をモットーに生活しております。モノの選択もそこがキーポイント。それには体力的な疲労感も伴いますので、一緒に享受しないといけないハミもまたシンドイのであります。ハミには感謝、感謝であります。
    500Eさん
    先輩アルフィスタ500Eさんのご意見も参考にして、安楽なアルフィスタの道を歩んで行く所存であります。まずは芦有道路あたりでアルファの真髄を楽しもうと思っております。

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