ル・ボナーの一日
永遠を思いながら永遠でないモノたち
2007年06月24日
Le Bonheur (21:28) | コメント(5)
Comments
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めだか さん
コメントありがとうございます。嬉しいです。
私達は独立系鞄職人の中では特異です。オーダーで一点作りが主な工房と違って、ある程度まとめた数量で作ることが主です。しかし一点一点心を込めて作っています。作り手は永遠の可能性を求めて作り、素晴らしい使い手に出会った時に次世代まで残る何点かのル・ボナーの鞄があれば幸せです。
今TAKUYA君の作っためだかモデルのペンケースにKENSAKI入れてぶら下げております。KENSAKI用のグリマルディーが出来上がったら博士用に復帰です。 -
人間と同じでいいモノは,美しく年齢を重ねてゆくものですね。
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人に永遠がないように、自然のものはいつか自然に帰るものなのでしょう。そのもの持つ限りの時間を大切にしたいですね。そうすればたくさんの想い出が残りますから。私の恩師が20年前に亡くなりましたが、恩師が大切に持ち歩いていた鞄は、今でも鮮明に覚えています。タニザワの明るい茶のブリーフです。仲間と恩師の話をするとき、鞄に詳しくない仲間もその鞄を持って現れる姿は誰もが覚えています。その鞄と共に現れると思わず背筋に力が入り、空気が変わりました。私がブリーフにこだわる原体験でもあります。私の生き方が後輩にどのように映るか聞くことは怖くてできませんが、ル、ボナーの鞄は強烈ですよ。
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orenge さん
長く大事に使いたくなるような革製品を作っていきたいと思っています。味わい深める革製品は作り手と使う人の共同作業だと思っています。
ノブ さん
私にとっての革鞄の原体験は、父親が使っていたタンニンなめしの革をグレーぽい茶色にオカ染めした姫路革の学手風のブリーフケースです。一枚仕立てのクラシカルなカバンです。出張から帰ってきた時、そのカバンからお土産のクラウンチョコレートが出てくるのがたのしみでした。実家のどこかに今も残っていると思うので頂いて来る事にします。そのカバンを復刻してみようかなぁ。親父が購入したのは50年以上前だと思う。私が小学校低学年の頃の思い出です。そんな親父の昨日は命日でした。
初めて書き込みさせていただきます。めだかと申します。
「永遠を求めてモノ作りしてゆきたい」
これ、良い言葉ですね。良い物は、必ず後々に残るもの。そして、必ず今よりも後々の人の方がより多く良さに気付くもの。
美しい革小物に、しばし見とれました。