ル・ボナーの一日
雨の木曜日
2007年06月15日
昨日は雨降る休日でした。
水谷時計修理工房にメンテナンスを頼んでいた腕時計を引き取りに行って来ました。写真の路地の突き当たりを左折して2軒目に黙々と仕事をこなしている水谷さんの工房があります。ここは居心地が良い。つい長居をしてしまう。長居している途中近所のオバサンが置き時計の修理を持ち込んだり、遠方から修理の時計が宅配便で届けられたり、忙しそう。でも時間はゆっくり進んでいます。
磁気除去と分解掃除とオイルで8,000円、ハイビートの分解掃除とオイルで6,000円でありました。
印刷会社の若社長に頼まれた懐中時計を今回持ち込みました。
20年ほど前に亡くなられたお爺様が使っていたモノを探し出してきて、元気な状態に復活させることにしたわけであります。お父さんやお爺さんが雰囲気のある時計をお持ちだったお人は幸せだと思います。元気に動き続ける限り、思い出をさかのぼる大事なアイテムとして機能しつづけます。
水谷さんもニコニコしながら愛でておられました。懐中時計の入ったケースに印刷された昔あった神戸の時計屋さんの名前を確認しながら懐かしそうにエピソードを話していただきました。
今回持ち込んだ懐中時計から察して、お爺様は相当な趣味人(道楽者)であったであろうと思われます。
それとOさんから預かったお母様の時計も直るそうです。針もひげゼンマイも入手可能だそうです。子供の頃いじって壊したお母様の時計が復活しますよ。お母様にとって何よりのプレゼントだと思います。
戻る途中バゲラさんの新店舗にお邪魔しました。
ル・ボナーから車で10分強の場所にバゲラさんのお店は移ってこられました。
神戸山の手の落ち着いた住宅街の幹線道路沿いの素晴らしいロケーションにありました。
内装工事が遅れていて大変な状態でありますが、遣い勝手のよさそうな工房に仕上がりつつあります。
あいにく高田ご夫妻は留守されていて残念でしたが、職人見習いの可愛い女性二人のお仕事の邪魔をしながらお店見学。機械類の充実度には驚かされます。
バゲラ高田ご夫妻はオーダーで革製品を製作されている工房です。フルオーダーをお休みしているル・ボナーが安心して紹介出来る丁寧なお仕事の工房です。革も私達と同じようにヨーロッパ皮革を中心に取り揃えておられます。
内装が完成してバゲラ新工房が稼動し始めたらハミと一緒にオリジナルで作った錠前とお花を持ってお伺いいたします。お互い刺激し合いながら切磋琢磨していきましょう。
神戸はそんな職人たちを暖かく包み込んでくれます。
Le Bonheur (07:19) | コメント(7)
Comments
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”O”さん
分かりました。詳細お伝えします。 -
はじめまして。
いつもブログを拝見させていただいているものです。
水谷さんの工房の住所、電話番号を教えていただくことはできませんでしょうか?
遠方にすんでおり、なかなか自分で連絡先を探すことができません。また、近くに安心してお願いできる修理店もあまり知らないもので・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
小市民ケーン さん
神戸市中央区下山手通4丁目11-7-102 TEL078-391-6110 水谷時計修理工房 です。 -
これらの懐中時計には,神戸の歴史が詰まっていますね。万年筆をはじめ懐中時計やアンティーク時計など体中の細胞が喜ぶモノばかりが普通にそこらへんにありますね。これからも,ル・ボナーに向かって,世界中からステキなモノがたくさん届きそうですね。
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ルボナー松本 様
お返事ありがとうございます。
次回に時計の調整をお願いするときは水谷時計修理工房にお願いすることにします。
このブログのおかげで、Stowa(インターネットでドイツから購入)、加藤さんの万年筆(楽天市場で購入)と知り合うことができ、楽しいものたちに囲まれて生活しています。
神戸に伺うときはお邪魔させていただきます。
そのときはよろしくお願いいたします。
失礼いたします。 -
orengeさん
良いもの色々見ると凄く刺激になります。刺激を受けながら鞄を作ってゆきます。
小市民ケーン さん
水谷さんのところにはパテックや複雑なクロノも持ち込まれておりました。誠意の感じられるモノとの関わりが好きです。自分にとっての宝物探しは楽しいです。
お世話になっております。
本日(6/15)、『おやつの時間』 頃にお伺いいたします…。
その時に母の時計の詳細を…。