ル・ボナーの一日
オヤジの二眼レフカメラ
2007年05月06日
15年ほど前に亡くなったオヤジが使っていた二眼レフカメラ。
私のオヤジはカメラが好きで、ジャバラで伸ばすタイプのカメラから当時最新の一眼レフまで持っていて、モノを大事に扱う人だったのですべて使用可能だった。
その中でお店の飾りに良いと思ってもらったのが、この二眼レフ。手入れさえすれば実用可能です。
オヤジは白黒写真時代は現像も自前でやっていた。現像液の匂いは今も私の脳裏に残っています。
現在私はオヤジが使っていた品は、このカメラと真冬に着るウールのコートを持っている。
時代を経ても残る品はホンモノだと思う。ユーザーの愛情が特別なモノに育てる。
ル・ボナーに訪れるお客様たちの腕にある古い時計が気になって尋ねてみると、お父様やおじい様が使っていた品だったりします。
40~50年前のオメガのコンステレーション、グランドセイコーのファーストモデル、中にはおじい様から譲り受けた古~いバセロンの手巻きをされていたお客様もおられました。
革鞄はカメラや時計と違って経年変化が早く、厳しい部分は多々ありますが、私のオヤジが50年前に誂えたコートが今でも十分に着れるように、作り手の思いと使う人の思いが紡がれた時には長い生命を宿すことになると思っています。そのことを信じてカバン作りをしてゆきます。
値段とは関係なく、消費サイクルを考えたモノが氾濫しています。それに異を唱えるモノ作りをしてゆきたい私です。息子や娘に残してあげれるモノを買いたいと思うし、作ってゆきたいと思っています。
最新は刹那(便利で楽しいけれど)、磨かれたローテクは永遠を夢見ることが出来る。
思い出というおまけ付きで。
Le Bonheur (09:13) | コメント(4)
Comments
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takaさん
いつ神戸出張ですか?
来られるのを楽しみにしております。takaさんやN氏のバランスの良い趣向が大好きです。 -
確実ではありませんが、6月7、8日ごろで画策中です。
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takaさん
お待ちしております。泥沼推進委員長より。
ニ眼レフ、懐かしい。
父親が、これと、ライカのレンズシャッターカメラを大事に使っていたのを思いだしました。
なかなか被写体に正対しにくかったことを覚えています。
今度、実家に帰ってもらってこようかな?