ル・ボナーの一日
ハミさんの書いた葉書
2007年03月15日
ハミは昔からの友達と葉書のやりとりをしています。書いた葉書をこそっと撮りました。
ハミらしい可愛い絵です。私はそんな、ハミの描く絵が大好きです。
50過ぎの少し老人性痴呆がでてきたオバサンですが、描く絵はこんな感じ。私がランドセルを背負ったオヤジなら、ハミはこの絵のままのオバサンです。
私はハミが天才であると思っております。何の天才であるかは定かではないですが、感受性はぴか一です。私と一緒になったために、この30年経済苦の連続。それでも感受性は失わず、ハミの作るカバンは豊かな表情を見せます。私の作るカバンが、鞄の歴史やセオリーに起因して想像するのに対して、ハミは頭に浮かんだ、自分が持ちたいと思う鞄を自由気ままに作ります。自分が持ちたいと思わない鞄は全然作れません。
私はこの30年以上の鞄職人としての人生の中で、多くの人と出会い技術的な刺激を受けながら鞄作りは変わってきました。それに比べハミは多くの人と知り合いながらも、基本的には全然変わっていなくて昔出会った頃の感性のままで、今も鞄作りをしています。驚異的な頑固さです。
私が一番影響を受けたのは、そんなハミからであることにこの頃気づきました。悔しいけれど。
カラフルで内縫いのソフトなカバンがル・ボナーに多いのはハミの存在が大きい。私だけがカバンを作っていたら、ル・ボナーの商品構成は全然違ったものになっているでしょう。
柔らかな発想のモノ作りがル・ボナーの大きな特徴だと思うのですが、男は経験や知識に固執したモノ作りをする。自由に作れた方が楽しいはずなのに。
私たち夫婦は今年で30年目を迎えます。真珠婚式です。
ランドセルを背負ったオヤジと呼ばれる私と一緒になったことで、右往左往しながら30年の歳月が過ぎてゆきました。私にとっては最善の選択であったけれど、ハミにとっては最悪の選択かもしれなかったけれど、これからも二人で生きてゆくのでしょう。
私は娘からも田舎育ちのお坊ちゃんと揶揄されるように、仕事だけで、家事や子育ては全てハミまかせできた駄目夫です。ハミはこの30年の間、そんな私の行いを諭し続け、少しは私もまっしになりましたが、まだまだ人並みではありません。
夫婦の後半戦が始まります。これからも末永くお願いします。
Le Bonheur (10:27) | コメント(2)
Comments
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三好さん
ハミの選択だと、車はいらないという事になってしまいます。私は言い続けます。アルファ147が欲しいー!と。
ダンディー三好さんもアルファ友の会に参加すのですか?。ラテンの道をまっしぐらですねぇ~。
私は松本さんの作る男らしい鞄を気合をいれて背筋を伸ばして持つのが好きですし、ハミさんのデザインされる鞄をスタイリッシュに持つのも好きです。
そんな訳で松本家の車選びはハミさんの選択で選ばれるのはいかがでしょうか?アルファ147は私に任せて・・・(えへへ)