ル・ボナーの一日
私の時計たち
2007年01月28日
去年末購入したロードマーベルは、40年間眠っていたとは思えないほど調子良くて、平置きでも手に付けていても日差マイナス2秒で機嫌良く動いています。この時代のハイビートのの手巻きの巻く時の感触は、跳ね返りを感じる独特なもの。毎朝の楽しみです。
跳ね返りを感じる独特な感触が不安で、ライターのN氏にそのことを話したら、当時のセイコーのハイビートはみなそんな感触で、使い込むとその跳ね返りが薄れてくるんだそうです。それを聞いて安心しました。
ロードマーベルを気に入って付けていると、ストーヴァのアンテアがへそを曲げます。
今まで日差プラス1,5秒で機嫌良く時を刻んでいたのですが、付けずに置いておくとプラス30秒ほどになってしまいます。そんなこともあり普段はアンテアを付ける事が多い。
今アンテアにはジャン・クロード・ペランのライトグレーのクロコの革にオレンジのステッチのベルトを付けています。お客様にいただいたベルトですが、上等で良い感じ。7万円以下の値段で購入した時計だとは思えない存在感。
私のアンテアだけが当たりをひいたわけではなく、ル・ボナーのお客さまで、何人か購入されましたが皆精度はすこぶる良いようです。ノモスがバウハウスデザインの時計で有名ですが、同じETAのムーブメントを使い、この精度をだしていて、ノモスの約3分の1の値段で買えるストーヴァのアンテアは、このデザインがお好きな方には良い時計だと思いまーす。私は大変気に入っております。
奥に写っている時計は息子に買ったフレデリック・コンスタント。今不調で出戻って来ています。
デザインが上品で、ムーブメントがよく見えて面白かったので、1年ほど前に息子用に私が選んだ時計です。ムーブメントはアンテアと同じETA社ですが、この時計は腕に巻いていると止まってしまうし、平置きだと動いているのですが日差マイナス2分ほどになります。
そのため、お客様に教えていただいた時計修理屋さんに持ち込む予定にしています。はたしてちゃんとした時計になってくれるだろうか。
少し前まで、腕時計なんてなくてもいいじゃないかと思っていた私です。ケイタイでも時間は確認できるし、普通の車には時計が付いているし。
でも興味を持って分かりました。大人が、子供の心を忘れないための安全弁のようなもの。赤ちゃんのおしゃぶりのようなものなんです。
情報の洪水の中で生きる現代人にとって、手間隙かかるアナログなモノを身につけることで、癒しを得ることができる。機械式時計、万年筆、革靴、私が作っているカバンもそうです。作り手の思いが伝わるモノを、身に着けたい。永遠を信じて。
Le Bonheur (06:16) | コメント(3)
Comments
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orengeさん
私の時計好きは、まだまだ幼稚園レベルです。幼稚園のまま満足していられれば、それが1番幸せのように思いますが、どうなるか。
世話がやけるけれど、アナログなものが好きです。 -
そうですね。アナログはいいですね。やっぱりスキな時計が一番なのかな。どちらも選んでしまう私は欲張りなのかも。
機械式の時計は,世話をしてないと止まってしまうので,最近はクォーツの出番が多いです。クォーツといっても20年以上前のもので,SEIKOのグランドクォーツ,キングクォーツ,タイプⅡなどです。クォーツはあまりスキではないのですが,これらはお気に入りです。味がありますね。機械式の時計に飽きた人がまれに昔のクォーツにはまるようです。手巻き式では以前は3針がスキでしたが,今はシンプルな2針がスキです。ロレックスのチェリーニのチェステロ(PG)がよくできていますね。