ル・ボナーの一日
エルメスという孤高の皮革ブランド
2005年11月02日
エルメスは皮革製品を扱うブランドでは別格です。
私もエルメスを研究し多くの影響を受けました。素晴らしいところは多々あるけれど、すべてを認めているわけではありません。
エルメスは他メーカーと違い組み立て段階からは一人一人の職人に完成まで任すため職人の技量の差が製品にはっきり出てしまいます。
若い職人が最初に手がけるのがボーグレネクーシュベルという皮革のためか、作りがいまいちの製品を多く見受けられます。それに比べ貴重品革を使った製品は震えがくるほど素晴らしいものを見ることができます。
また、エルメスは自社製品は全て手縫いと謳っていますが、実は皮革製品の大部分がミシンと手縫いの併用で、オールミシンの物も少なくありません。総手縫いの物は貴重品革に見ることが出来ます。
私はエルメスの素晴らしい部分は、手縫いをしている事より麻糸で美しくミシンステッチをいれる事。厚みのある革では使いにくい、いせ込み技法を使って縫製している事。革の性格を知り尽くしたうえでの贅沢な裁断。そして皮革製品の高級の世界基準を確定したこと。
ル、ボナーはエルメスに多くを学び、影響を受けました。
今、エルメスを卒業し、ル、ボナーの個性を創造しようとしています。見守っていてください。
Le Bonheur (18:00) | コメント(0)
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