ル・ボナーの一日
色々な人たちが来店された一週間
2006年11月29日
イタリアから戻り一週間あまり、旅行の余韻を楽しむ間もなく色々な方が来店されました。
古山画伯に紹介されて、取材で来られた初老の新聞記者のS氏。週一回一ヶ月新聞に私とル・ボナーのことを記事にして載せるための取材で、今のところ5時間あまり2日間来られました。取材中カセットテープを回し続けるのですが、テープが何本も必要でした。
しかしその10時間あまりの録音の中身は大部分、新聞記者S氏のお話。一日目は私は六甲山のじねんじょ(山芋)堀名人のお話その他。2日目はばんから新聞記者の武勇伝、その他恋エトセトラ。インタビューされる側の私の会話はほんの少し。あんな取材で新聞の紙面を4回分埋めれるのか心配です。でもたいへん愉快な時間をすごさせていただきました。
そんなSさんに、興味がおありのようなのでと見せていただいた万年筆コレクション。1年半前古山画伯と知り合ってからのコレクション。半分ほどはモンブランですが、鳥取の万年筆博士や、松本の万年筆屋さんのもある。なんと手前のは、幻のKENSAKI 1号ではありませんか。素晴らしい品揃え。1年半でこのレベルの万年筆をこの数揃えたなんて、完全に万年筆菌に冒されている。これは完全に古山万年筆菌です。私も気をつけないと。
そんな愉快な新聞記者S氏は、団塊の世代の悪趣味か反骨精神か。アメリカ空軍が着ていた女性のセミヌードのイラストが背中に描かれた革ジャンパーを自慢げに見せびらかしながら去って行きました。私はきれない。
ライターのN氏が来られました。N氏は時計をメインに活躍されていて、私の時計学の先生です。忙しい仕事の合間をぬって顔を見せていただきました。イタリア旅行直前のフィレンツェ情報とお計らいありがとうございました。非常に助かりました。
そんなN氏の時計のコレクションの一部を見せていただきました。
見せていただいた時計は、N氏のお気に入りの時計たち。決して高価な時計ではありません。良い仕事の時計たち。時計を見続けた人の誠意を感じるコレクションでした。
写真の懐中時計は、N氏がスイスで見つけたアンティークで、ケースは金無垢。シースルーバックではないのに手の込んだ裏蓋を開けて見せてもらうと、御覧のように美しい仕上げ。
誠意を感じる仕上げです。そんな清い時計を何本もみせていただきました。ありがとうございました。お金では買えない素晴らしい時計が一杯あるのですね。
そんな感じで、常連の多くの顧客の人たちも来店された、私が帰国してからの一週間あまりでした。
決して売り上げにはつながらないし仕事も遅れがちになりますが、私達夫婦にとっては至福の時間。色々な人たちが集うお店であり続けたい。
私は本腰いれて鞄を作り始めないと。生産計画は大幅に遅れています。仕事、仕事、頑張らないと。
Le Bonheur (20:28) | コメント(0)
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