ル・ボナーの一日
時間がゆっくり過ぎて行く
2006年10月26日
母親の看病で、千葉の実家に行っていたハミが戻ってきました。
8日間行っていたのですが、その間私と娘とで家事を分担してなんとかしたのですが、普段はハミに頼りきっていることを痛感する8日間でした。家庭が機能不全に陥り、日を重ねると共に悲惨な状況を呈します。私にいたっては洗濯機の使い方すら分からず、あらためて家事をまるで分担していなかった自身を反省いたしました。
ハミが戻って来た我が家は空気の鮮度も違います。
今日は休日。久しぶりに休日の朝の定番、ハミとチャーと私で六甲アイランドの遊歩道1周散歩。途中マリンパークで一服。
釣り人は何人か来ているのですが、数年前のように一杯色々な魚が釣れる場所ではなくなっています。埋め立て工事が原因なのか何なのかわからないけれど。
でもここでボーっと日向ぼっこする時間は心地良い。
吉田拓郎とかぐや姫の何十年ぶりかのつま恋コンサートをテレビでやっていた。
3万5千人の団塊の世代が集まって熱狂していた。私もハミも吉田拓郎やかぐや姫が特別好きな訳ではないけれど、私たちも参加したいよねとハミと話しました。
若い頃、ハミはジャニス・ジョプリンとローリング・ストーンズが好きで、私はサイモン・アンド・ガーファンクルが好きでした。
人は充実した生を求めます。その形は色々だけれど、短い人一人の人生、死ぬ前自身の人生を振り返った時、まあまあ楽しかったと思いながら死にたい。
充実した生を送るために、ひと時の休息。水面に跳ねる光の粒を眩しく見ていると、純粋な形で光の粒一つ一つも生きているんだと思う。
みんな好きな事やって、生きてたらいい。それが、ベリーハッピーやがなと万年筆職人の今年80歳になる加藤清爺は言います。波乱万丈の人生を送った加藤爺の言葉は心に残る。
私たち二人にとって、カバンを作ることが自己を表現する大事な事で、日々の中での躊躇や妥協は、その事をより良い状態にするためのモノでありたい。
まだまだ満足できる状態ではない。楽しみながら(苦しみながら)より良いカバン作りを求めて生きたい。これから先も試行錯誤を繰り返しながら、ル・ボナーの世界を創造していきたい。
時々自分に言い聞かせないと、寄り道をしてしまう私なので。
気持の良い、秋晴れの朝でした。
Le Bonheur (13:38) | コメント(2)
Comments
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Y.Nさん
東京生まれのハミも神戸が大好きです。神戸は視線の先の空が広いと感じると言い、その事が特に気にいっているようです。
東京言葉の人を自然に受け入れてくれる地方都市神戸に私たち夫婦は終の住みかをみつけたようです。
ル・ボナーの一日で、最も好きなのは、神戸の何気ない風景と、そこで流れる時間を感じる素敵な描写です。今年はなかなか故郷に帰る機会がなく、心安らぐ最良の一服です。ちょくちょくで結構ですから、風景描写やいろんなお店の近況をお伝えください。