ル・ボナーの一日
ジープJ30系
2006年08月15日
ル・ボナーの常連客の若夫婦が購入したJ38です。東京まで行って見つけてきて、排ガス規制をクリアーするため触媒を装着して若夫婦の所有となった20年以上前に生産された車です。まるで新車のようなエクステリア、ワンオーナー車で走行距離は5万キロ弱です。こんな程度の良いJ30系は、私が20年前に乗っていたブルーとクリーム色のコンビのJ37以来見たことがありません。こんなに程度の良いJ30系を現在入手するのは奇跡に近い。
J37は2600ccガソリンでワイパーが3本、J38は2400ccガソリンでワイパーが2本という違いで、興味のない人にはどうでもよい違いです。
私は今でもこのJ30系が一番好きな車です。
経済的諸事情で、J37を手放して以後、何度か再購入を考えたことがあったのですが、私の愛したJ37より程度が劣ったモノしか見つからず、思い出の中に大事にしまって置くことにしました。
ジープJ30系は、車としての大部分の性能が現在の車、いや私が今乗っている38年前のフォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)よりも劣ります。移動手段としては、相当な負担をドライバーと乗員に与えます。
しかし車に別の価値を見る、一部の人間には大きな喜びを与えてくれる乗り物です。
それは不思議なノスタルジー。幼児が始めて描く車の絵はこんな形の車。それが実際に動くのです。
思い出の中にしまい込んだ大事な私の宝物が目の前にあります。
私の所有物ではないけれど、こんなに程度の良いジープJ30系を見れたことが幸せです。
鉄板が厚くて、制御系にコンピューター使っていないから、楽な車に乗りたい浮気心がでなければ、一生相棒として付き合える車です。もし、普通の車に後々乗り換えたいと思った時は私が責任を持ってJ38の面倒見ますから連絡してください。
でも、ほんとに新車並の程度抜群のJ38。コックピットも良い味出してる。
時代に取り残された宝物見つけた。
Le Bonheur (09:15) | コメント(3)
Comments
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素晴らしいレポート有難う御座います。つい読み入ってしまいました。
本当にそうだと思います。
現代に同じ考え同じ価値観の人がいることに感謝します。
楽しいレポート有難う御座います
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kawaiさん
私が30代前半、J37に乗っていた頃の事が思い出され、少し興奮気味の文章になってしまいました。でも底も新品のように綺麗で素晴らしいコンデションのJ38でした。
ジープフェイスに箱型ボディー、観音開きのリヤゲート、ルーフの雨樋などなど、すべてが私好みのルックスでかっこいいですよね。私も所有してみたいです。