先週毎年恒例のペリンガー社の社長さんとのミーティングの為ハミと東京に行った。今回も定番色にないシュランケンカーフのカラーを何枚かオーダーした。翌日エキゾチックレザー(貴重品革)を別の革問屋さんで数種類仕入れた。今回はエレファントやクロコ意外にはじめてガルーシャレザーを仕入れてみた。エイの革はわさびを擦る時使うあの革。その表面を削って革じゃ無いみたいな光沢に魅了される。
革の宝石と呼ぶにふさわしい光沢感。この表面は一般的な革とは違い歯や爪や骨と同じリン酸カルシウムでできている。これが独特の質感を生む。ただ革とは違い極端に硬質な表面の為、ステッチが綺麗に縫えないとか裁断が厳しいとかコバ処理は至難の技とか色々聞いていてあえて使う事もないだろうと思っていたのだけれど、美しい光沢感に惑わされて試してみたい衝動にかられてしまった。
裁断してみると刃こぼれしそうだしクリッカーで裁断してみると石を砕くような嫌な音にビビる。縫ってみると綺麗なステッチは無理で、一般的な革を額縁にして組み上げる意外に方法は無い気がする。漉いてみると場所により表面のリン酸カルシュウム部分の厚みが違う為にそのぶぶんまで刃が入ると粉々になって無理で、縁を表面から削るしか思いつかない。これは思った以上に絶望的に用途が限られてしまう。
そして縫わなくて漉かなくてもいいポンテをまず作ってみた。
縫わなくて漉かなくてもいいポンテですが、コバが凸凹の石みたいで収まらない。これは一筋縄ではいかいない素材だと実感するのでありました。でも久々ワクワクしている私。出来上がったガルーシャポンテはまだまだ製品化は先のお話し。まずは試作品を私が使って見る事にします・・・・・・・。
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