新たに革を作ってボストンバッグとリュックを加えて登場予定の新「ペーパームーン」シリーズ。その先鋒での登場は作り慣れてるショルダーバッグから。原皮は北米キップを使い、ナッパ革(柔らかな革)を作らせたら日本一と多くの業界人が認めるタンナーにお願いして作った珠玉のマットナッパ革。今までペーパームーンに使っていたデュプイカーフが生産されなくなってからペーパームーンの制作も休止状態だった。デュプイカーフに変わるペーパームーン用の革を求めて辿り着いたのが今回の特注ソフトキップ。デュプイカーフに比べ少し厚みがあり表面マットでしっとり。裏地に腰のあるリモンタナイロン変更でしっかり感が加わった。その為旧ペーパームーンショルダーより20g増えて500gピッタンコ。フィット感は旧ペーパームーン以上。作った色は4色。アニリン染料仕上げなのでシュランケンカーフのような鮮やかな発色はこの革の場合作れません。試作でトープ色も試してみましたがきびしかったです。
グリーン。
黒。
ワイン。
ネイビー。
どの色も使い込むと含まれているオイル分が滲み出て革表面をコーティングし艶が出て素敵にエージングするはずです。新「ペーパームーン・ショルダーバッグ」の価格は税込み54,000円となります。新しい革と内装素材に変わって、使うとその良さがより実感していただけるはずです。この後、来年になってしまいますがこの4色の新たに作った革で、軽さと難解なパターンから生み出される豊かなシンプルをコンセプトに、ペーパームーンシリーズのボストンバッグとリュックが順次登場します。ただ年齢を増すごとに新たなカタチを出すペースは大変スローになっていますが、それはどうかお許しを願います。
(追伸)
使い道不明と思われてもいた?このショルダー付け根のポケット。6つの鍵を収めたキーホルダー「ポンテ」が丁度収まるではありませんか。
ペーパームーンの復活おめでとうございます!
個人的にリュックに期待しておりますが、
昨年試作したサンプルから変更ありますでしょうか?