自信を持って言えます。21×11×4.5のサイズでありながら内にも外にも縫製の出っ張りがない仕様が、見た目のサイズから予測出来ない容量が収まる驚きのポーチです。インナーバッグとして収まる細身でありながら、冠婚葬祭の時にはポーチとして身の回り品を十分収める事が出来て、スーツをスマートに着こなせる。何度このサイズと仕様に行き着くまでサンプルを作ったことか。そして辿り着いたこのポーチは、我ながら傑作だと思っています。作るとすぐ売り切れになるこのポーチ・ピッコロですが、今回はオーソゾックスに渋目の色中心にいっぱい作りました。注文頂いているお客様にはこの後順次ご連絡させて頂きます。卸先の南青山の「サークル」さんには明日送り出しますので日曜日以降店頭に並んでいると思います。
シュランケンカーフではトープ、黒、バイオレットの3色で。やはりピッコロは黒が人気です。お葬式とかでも使い易いからでしょう。税込み37,800円
クローム革の傑作革・クリスペルカーフではネイビーとダークブラウンの2色で作りました。税込み47,520円
黒桟革は今回は黒のみ。国産黒毛和牛使って姫路の伝統的ななめし技法のしろなめしの革に本漆を10回以上シボのトップ部分に塗布した坂本さんが作る日本の皮革産業の宝をこれからも使い続けていきたいと思っています。税込み47,520円。
クリスペルカーフや黒桟革はデリケートな革です。丁寧に育てられたら上等なエージングを楽しむ事が出来ますが、そうでないと厳しいのでシュランケンカーフの方が気にせず使えます。なので私もシュランケンカーフのピッコロを10年近く使っています。
そしてエレファントでも作りました。黒はやはり渋い。グレーは前回作った時とは違って今回は明るめのグレーです。エレファントの革はワシントン条約で一時使えなくなった革です。その後アフリカの大食漢の象が増えて砂漠化が深刻な問題となり間引きする事となり、その間引きした象の皮と象牙は特例として市場に出回るようになり今では使う事が可能となりました。と言っても貴重革である事は変わりありません。税込み88,560円。
内装は贅沢にイタリア・ワルピエ社のブッテーロ。お札も収まるポケットが付いた仕切りがあるだけで至ってシンプルな内側。その方が自由度が有り使い手次第。内側に出っ張った部分作らない縫製方法が小さいのにいっぱい入る肝。この縫製方法を見つけ出すのには苦労した事も今は懐かしい思い出。
私はこんな感じで収納していますがまだ収める余裕をこのポーチは持っている。
これがシュランケンのバイオレットの仕様後仕様前。左が私が10年ほど使っているピッコロで右が今回出来た新品。クローム革はエージングしないというのは迷信です。良く鞣された革はクロームorタンニン問わずエージングします。その逆はタンニン革でも厳しいです。使って頂けるときっと貴方もポーチ・ピッコロが手放せなくなるはずです。
シュランケンカーフのパパスショルダーもこんな感じでエージングするんでしょうか。
カッコイイですね。