ル・ボナーの一日

アディダスカントリー

2006年06月06日

アディダスカントリー.jpg 私はアディダスカントリーを25年近く代替わりしながら、履き続けています。 最初に履いたカントリーはフランス製で、すごく気に入ってボロボロになるまで履き続けました。 その後、中国製になり、今はベトナムで作っていますが、初めて履いたフランス製の感動が忘れられず、全然違った靴になってしまっている現在のカントリーですが、今も愛用しています。 高校時代、アイビー全盛期、皆はローファーやタッセルの革靴を履いていましたが、私はオニツカタイガーのリンバという青いベロアのジョキングシューズを履いて通学していました。 その後、仕事柄革靴の知識も豊富になり、何度か購入意欲がわいたことはありましたが、未だに革靴はアウトドア用しか持っていません。あっ あった。冠婚葬祭用の、友人にいただいたマドラスモデーロの靴。 その靴を持たなかった頃、ご近所のお爺さんの葬式があり、その時は困った。黒い長靴を履いてお通夜にいきました。お昼にある本葬は、長靴であることがバレてしまうので勘弁させてもらいました。 20万円前後のフルオーダーの手縫いですくい縫いをする紳士靴は別として、ミシンで底縫いする既成紳士靴の場合、セオリーに忠実に作ったものは10万円前後の高級ブランド靴と3万円前後の国内靴の差が分からないのです。どちらも美しいのです。 顧客のお客様が履いていたプレーントゥの靴が良く見えて、その靴はジョンロブですか?と聞くと国内の某メーカーのものでジョンロブの3分の1程度で買える靴でした。靴は履く人の雰囲気やお手入れ方法で決まるとその時思いました。 紳士靴はアッパーを縫製した後、木型に巻き込んで成型するので、縫製段階よりステッチが美しく見え、その状態で磨き処理をするので革の表情も良く見えます。素顔と化粧をした後の女性のような違いです。 それに比べ、鞄は型を使う工程がないので、革は素顔のままです。美しく見せるためにはパターンが重要になってきます。 私は普段はずっとアディダスカントリーを履き続けるでしょう。 もしフランス製のカントリーのデッドストックの26センチ前後のサイズのものが手に入るなら、喜んで大金をはたきます(限度はありますが)。 しかしこの歳になると、冠婚葬祭用にチャンとした紳士靴も一足買わないといけないなぁと考えています。 いつまでも友人に頂いたゴム底の磨り減ったマドラスモデーロではいけないような気がします。 買うとしたら、ジョンロブ似の某国内ブランドの黒のプレーントゥにするでしょう。革もヨーロッパの有名ブランドが使っている革と同じものを使っていますから。

Le Bonheur (22:00) | コメント(0)

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