ル・ボナーの一日

直しながらでも使い続けたいと思えるモノたちが好き

2015年12月31日

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私はこの戦前にアメリカで作られた事務椅子が気に入って使っていた。古き良き時代のアメリカを描く画家のノーマン・ロックウェルの絵にも登場する1940年代前後に作られたであろう椅子。しかしこの椅子の足の部分が壊れかけて安心して座れないでいた。年に1つお店の什器を作ってもらっているTANBA NANBAさんに無理を承知でお願いしたら修理を受けて頂き復活した。消費使い捨てせざるおえない品ばかりの時代ですが、修理してでも使い続けたいと思えるモノたちが私は好きだな。そしてビンテージ品が増える。それって逆に大変贅沢な事かもしれないけれど。

そして今月も年の瀬迫って12月の「ボンジョルノのモノたち」何とかアップ。

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ルクルトのフューチャーマチック。買った価格は通常売買されてる価格より相当安く買う事が出来たけれど、その後修理代がいっぱいかかっている私の最も愛している時計。このダイヤルデザインが秀逸で、SFな空想をいっぱい語りかけてくる。本当はいつもこの時計を付けていたいけれど、トゥールビヨンより繊細な?この時計はそれを許してくれない。完全非防水、パワーリザーブは満タンにならないのを見張る為に必要(パワーを逃す機構が付いていないハーフローター自動巻、同じ時代のオメガのハーフローターにはあるのに)。そんなこんなでデリケートな時計の為、年末年始の10日ほどの間だけ年に一度付けている。それにしても魅力的な時計だ。

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オノトのマグナ。戦前に作られたイギリス万年筆の傑作。キャップをとるとびっくりするほど大きなニブ。私の持っている鍛造ニブの中で最大。鍛造ニブは鋼の弾性が独特なしなりを味わえる書き味、その書き味をこの大きなニブが深みを加える。プランジャー吸入方式が面白さを倍増する。しかしこれもいつ壊れるか不安を抱えての実用品。でも次の時代まで残したい特別な万年筆。

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半世紀以上前の2つのズミクロン50mm。オーラを感じる金属の質感は人が作った宝物。

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白黒フィルム時代のレンズなので、デジカメで使うと思った絵が撮れない。でもそれを逆手にとって「特別な絵」を撮れるようになりたいと思ってしまう存在感。

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戦前に和歌山の山林王が三越を通してイギリスの老舗ハットメーカーにオーダーして作ったボウラーハット。蔵にデッドストック状態で箱付きで眠っていたという品を譲り受けた。アングロサクソンの国の既成のハットは黄色人種にはあわない事が多いけれど、これはオーダー品なので私が被ってもフィット感抜群。私の所有するハットの中で最も美しいラインを持ったきめ細やかなファーフェルトのボウラーハット。

Le Bonheur (00:09) | コメント(0)

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