本当にスレスレ間に合いました。もうやめよかなと思いもしましたが「継続は力なり」の言葉を思い出し、これに当てはまるかどうかはは考えるのはよしてやっぱり続けようと思った次第です。前にも出した品も登場するでしょうが、履歴をチェックするのが億劫なので老人性痴呆症が出てきたボンジョルノと笑ってお許しください。
スイスのオレオール社の50年代の自動巻最初期の3針時計。元町の水谷時計修理工房のガラスケースの中にあった。オレオール社は創業19世紀の老舗時計ブランド。まだ存続しているようだけれど、機械式は今はもう作っていないみたい。
裏スケルトンです。この時代にスケルトンはありません。水谷さんが遊びで風防を加工して装着したそうな。こういうの大好きな私は入手したくなった。でも完全非防水だし売れないという水谷さんに、それは分かった上で何とかと説得して諭吉1枚で入手。ただその後使っていてよく止まる。風防がムーブメントに干渉しているみたい。その事を水谷さんに伝えると、ムーブメントとケースの間に金属リングをかませてかさ上げするという追加加工。これで問題解決してその後止まることなく時を刻んでいます。プライスレスなスイス庶民派ビンテージ時計。
プラチナプラチナ。60年代後半にプラチナ社が作ったプラチナペン先の万年筆。私の知る限りニブの素材がプラチナを使った万年筆は他にしらない。硬いけれど鋼のしなりを感じた鍛造ニブにた独特の書き味。軸もその時代の日本の職人に卓越した技術を感じるスターリングシルバーの絞り上げで作られている。日本が誇る傑作万年筆だと私は思う。
これは私のお宝です。禿げた私の還暦用ではありません。パターンの面白さを教えて頂いた金田さんがデザイナーの幼稚園児が描いたような走り書きから発想したベレー帽。この複雑な突起は摘めば良いとまず考えがちだ。しかし、素材は当時仕入れ値でメーター1万円以上したイタリア製シホンベルベットを使うので取り都合が大事。そこで龍が天に昇るようなパターン一枚で2つ裁断し、それAとA BとBというように縫い合わせてこの形状を生み出す。その現場に立ち会った私は魔法を見てるような感動を覚えた。私はこのベレー帽を見るたびに、モノ作りの面白さと明日への活力をもらうことが出来る。
レンズはこのアルパのKERN-MACRO-SWITAR 50mmF1,8AR。あまりに面白レンズなので日を改めて。
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