ル・ボナーの一日

アルゴンキンのマチルダ

2015年06月08日

今回のニューヨークの最大の楽しみはマチルダに会う事だったかもしれない。100年以上の歴史を持つ老舗ホテル・アルゴンキンではロビーで「マチルダ」という猫を飼っていると、一緒に行ったWORKERSの舘野君が教えてくれた。彼は5匹も飼っているネコ好きで、その中の1匹はマチルダという名を付けているそうだ。1930年代後半からホテルで代々飼われていて、ニューヨークの衛生局から難癖つけられても飼い続けたという。このホテルに泊まりたかった。しかしちょっと宿泊費が高くて残念した。しかし「マチルダ」には会いたくて、割高なのは分かっているけれど会うために朝食をこのホテルで頂く事にした。

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私たちが泊まったホテルはタイムズスクエアー近くの猥雑な雰囲気のある地域にあり、そこから五番街(フィフスアベニュー)を横断して落ち着きある場所にアルゴンキンホテルはあった。徒歩5分ほどの距離だけど、随分通りの雰囲気が違う。映画で見た30年代のニューヨークに迷い込んだみたい。

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何処に「マチルダ」がいるのか発見出来ずに、そのままフロント奥にある古い書斎のような空間で朝食を頂いた。私はホテルで食する朝食はレアなスクランブルエッグを包み込んだようなプレーンオムレツが好きなのだけれど、立派に中までしっかり焼いた卵焼きだった。その後も私の望むプレーンオムレツはアメリカ滞在中一度も出会う事はなかった。美味しいオレンジジュース、旨味感じないコーヒー、パサパサのトーストとこれとで40ドルは高いよね。でも居心地は最高だから許せる。

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前の円卓には親子なんだろう、老夫婦と中年夫婦がゆったりと会話を楽しんでいる。横の席には海兵隊の軍服着た老人が一人、本物の軍人さんなのかは不明。給仕する人も相当年配でこのクラシックな場に合っている。アメリカンアーバンノスタジーをその場所に感じた。

帰り際、フロントマンに英語がしゃべれる舘野君がマチルダの所在を尋ねると、ニッコリしながら指指す先に「マチルダ」は居たぁー!。

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マチルダは彼女用に設えられたフロント横の什器の上で眠っていた。しかし顔を拝めずフサフサの毛しか見えない。こっち向いてよと少し粘ってその場にいたけれど一向に動こうとしないので、後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去った。

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やはり顔を拝みたい。翌朝、再び「マチルダ」詣でを決行した。朝食代を払って。

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何とか世界一優遇されているネコちゃんの寝顔を拝むことに成功。

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またニューヨークに行く機会があれば、その時はこの小さなクラシックホテルに泊まってみたいと思う。そして「マチルダ」の起きてる時の画像を撮りたいと思う。

Le Bonheur (22:58) | コメント(0)

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