陶芸家の「下 和弘」さんが来店。自分たちで個展に行って見ればいいのに、「今度来店される時にはいっぱい見せて」という私の我儘を聞いて頂いて、いっぱい持って来て頂いた。私たちだけの為の貸切個展状態のル・ボナー。
「下 和弘 」さんの作る器たちを知って刺激を強く受けた。伝統的な工芸品として認めてもらう方法論とは一線を画すアプローチ。どの器たちも作り手の思いを雄弁に語る。こんなにおしゃべりな器と出会ったのは初めて。
仕事場でのボンジョルノ用のコーヒーカップは今日からこれで。また喫茶「ル・ボナー」も下さんのおしゃべりな器たちが主役となります。
家用はこれにしようと思っていたら娘が「私が使う」と言うので、
こちらがボンジョルノ用に。珈琲を入れて飲み干すにつれて見えてくる絵たちが話しかけてくる。同じものは一つもない。というより作れない下さんの絵付け。
使った後洗う前の器たち。ここでも話しかけてきてなぜか微笑んでしまう。
ものを作り出す事は、動物の中で人間しかもっていないプリミティブな喜び。それを生業(なりわい)として製作者のアイデンティティーが伝わる分身たちを残して行く人生は素敵です。私もそんな一人でいたいと思っています。
文庫本カバーはまだありますか?
Blue系が希望です。