フラボナシリーズの三本挿しと一本挿しのの絞り技法のペンケースが並びました。今回は黒(赤と同色のステッチの2種類)、ワイン、ネイビー、グリーンの4色。一本挿し 税込み14,040円 三本挿し 税込み25,920円。
実はこの二枚貼り合わせの革を絞る事の出来る東京下町の箕輪の職人さんが引退する事になった為、最後の登場となってしまいそうです。一枚革を凸と凹の型で絞るのはそんなに難しい事ではないけれど、それだと絞った膨らみが時と共に柔らかくなってしまう。二枚貼りして絞ると絞って膨らんだ部分の固さはずーっと維持されペンを守れる。しかしこの二枚貼り合わせを絞れた職人さんはこの人だけだった。特に3本挿しの絞りは、革に相当な負担をかけるカタチだったので試作段階で多くが裂けた。機械絞りを糧に50年以上のその職人さんのアドバイスを受けながら、凸と凹の絞り型の修正を何度か加え二枚貼り合わせを機械で絞る事が出来た。そして定番として7年作り続けて来た。これからも作り続けたいカタチなので、現在その方法を模索しています。
今回最後だという事で、ブッテーロ以外の色々な革も絞ってみて頂きました。コードバン、型押しカーフ、ボックスカーフ、etc。多くがやっぱし裂けました。そんな中でシャークスキンの革は大丈夫でした。そして少量店頭に並べる事が出来ました。表シャークスキン裏ブッテーロの一本挿し 税込み16,200円 三本挿し 税込み29,160円。
三本挿しが裂けずに絞れた時は感無量だった。それまでの紆余曲折とその機械絞り一筋の老職人さんの工夫に感激した。その感激で工賃は破格の値にした為販売価格は高くなってしまったけれど、それでもその良さを分かって頂けるお客様の方々に支えられて7年作り続けられた事に重ね重ね感謝。
昨日、ブラックの3本挿しペンケースを購入させて頂きました、Ko-と申します。
ブラックにレッドのステッチで彼女はとても気にいっておりました。どんな万年筆をいれるか考えていて、眠れなかったそうです。
素晴らしい万年筆も見せて頂きありがとうございました。
あのモンブランとトレドの書き味は当分忘れられそうにありません・・・
またお邪魔致します。
ハミさんすてきなおまけありがとうございます。スタンプ集めが趣味の彼女ですので、こちらも大感激しておりました。