私は22歳の時、仕事上の必要性から自動車免許を取った。その私の車遍歴は、楽と便利よりその時々の自分を伝える選択で結構面白いと思う。36年間で9台の遍歴。
最初は2WDなのにジープ顔したいすゞ。燃費が悪すぎて、その上真っすぐ走らなくて苦しんだ。
次は日産バネットバン。引っ越した時、近所の人達にサーカス団に勤めている人だと思われたほどのカラフルな絵と文字で埋め付かされたライトバン。カスタムカーという雑誌で紹介された事もあった。
その後楽な車が良いとカローラバンを購入したけれど、それは私の思想?と相容れない事を実感して3ヶ月で手放した。
そして念願の初めての4WDはジムニー。この車で信州霧ヶ峰での零下15度の越冬キャンプも経験したなぁ〜。
子供の頃親父が林業試験場で乗っていたのがこの観音開きのジープ。ず〜と憧れていた。そして入手出来た。大好きだった。特別な思い入れもあった。でもその後貧乏で維持出来なくなって手放した。私の所有した車の中で唯一下取り価格が買った時と同じぐらい付いた車。今だったら所有出来るけれど、体力の低下がそれを許してくれない。
スバルサンバーはサンルーフ付きで結構気に入っていた。走行安定性を求めていつも四駆で走っていた。それが災いしたのか、首都高速で突然エンジンが焼き付いて何回転もしてそのままお釈迦。
ランドクルーザー40系は一番長く乗っていた車。ボディーは朽ち果てて何度か板金をしたけれど、足回りは極めて丈夫で、NOX規制で手放したけれど今も岡山で現役のはず。
そして初めての5ナンバー。68年式のフォルクスワーゲン タイプⅠ(ビートル)。レストアしたこの車は、外観は極めて厚化粧の美人。だが足回りは驚くほどズサン。サスの板バネは10本中7本が折れていたり、ガソリンタンクの中にガムテープが入っていたり。他にも問題点が山積み。購入してからまともに走るようになるまで1年以上費やした。
でもチャーミングな車だった。ただ浮気心が芽生えて手放した。その後7年知り合いが乗り続けてくれた。その68年式ビーちゃんも終焉の時を迎えたと連絡があった。
以下卓ちゃんのFacebookページから。
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体力と我慢が必要だけれど、その時々の経済事情を念頭に置いた自分らしいベストな車選びをしてきたと思っている。どの車も共に過ごした日々を懐かしく思い出される。全て中古車で、100万以上出して買った車は一台もない(修理に100万以上出した事はあるけれど)。今の相棒・アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型も、50過ぎて体力が衰えを見せる私のベストなチョイスだと思っている。まだMTしか所有した事のないボンジョルノはそれを全うする所存です。
個人的にはスバルサンバーが思い出の車。田舎の親戚が持っていて、免許取り立ての頃、帰省したら借りて山道を走りまくっていました。センターで麩がないのに4WDにして走っていてきついコーナーでは決まってエンストしていたのを思い出しました。