20世紀最後の問題車などと揶揄されたこのアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型に増々愛着を感じている。徹夜で走っても眠気を感じさせない五感に緊張を強いるドライブフィール。加えて3ドアハッチ史上最も美しいエクステリアだと、異論は多く有る事は重々承知した上で私は確信する。自己満足で良いではないか、この車に乗り続けたいという思いを強く感じるボンジョルノであります。
そのアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型が半月ぶりに戻って来た。主治医の「エルサンク」さんに定期点検&部品交換で入院させていた。特にクラッチを踏み込んだ時戻ってくれないという些細な不具合の改善をすることがメインの課題。クラッチが沈んだままの時は、つま先を差し込んで持ち上げれば良い訳ではあるけれど、それだと同乗者は不安だと言う。しかし根本的理由は分からないままきっとパーツの摩耗が原因だろうと言う事で、クラッチ周りのパーツを交換をする事に。交換する部品箇所まで多くのパーツを外さないと辿り着けないという、イタ車に有りがちな仕様の為時間がかかった。その結果今のところその問題は発生しなくなった。だが今までと違い、クラッチを踏み込む時にスポーツカーを運転する時と似た重さを感じるようになった。それがどういう意味なのかは良く分かっていないけれど、まあ正常になったと信じたい。それに加え夏場に向けて調節が効かなくなっていたエアコンのスイッチ部分も直した。これで調節が出来る。ただ冷え難いのは今まで通り。こういったマイナートラブルはあるけれど、年間3000キロほどしか走らない事が功を奏しているのか、思いの外大問題が発生しない良い子だと思う。
そしてタイヤも交換した。今まで履いていたミシュランはスポーティーな幅広タイプ。これが災いしてか、高速道路の轍にハンドルを取られる事が多く有り怖い思いをする事が何度かあった。これを緩和するには大人しいタイヤに交換すると良いのではないだろうかと思った。ただ走行距離が少ないのでタイヤの溝は十分まだ残っているので躊躇があった。でも替える事を決断した。そして選んだのが「ピレリ」。イタリア車にはイタリアのタイヤがやっぱ似合う。これは性能云々とかは全然考慮外。今イタリア国内で作っていないであろう可能性大だと言う事も分かっている(その方が性能良いかも)。でもPIRELLIにしたかった。そして乗り心地は〜〜何かバイヤスタイヤ的な感じと言いましょうか、少しソフト(鈍さ)な乗り心地。そしてハイウエイを走らせました。今まで道路の轍や継ぎ目でハンドルが取られ緊張感を強いられていたが、旨くいなしてくれて直進安定安心感が向上したではありませんか。やはり交換して良かったぁ〜。
アルファロメオは、多くの人が思う車の一般的価値基準とは違った価値を教えてくれる。喜怒哀楽をオブラートなしで味わう人馬一体感とでも言いましょうか。動力性能はスペックでは測れない感動を五感に伝え、エクステリアは時代を超えて官能的。特にこの145の普通だけれど良く観察すると特別な部分が見えてくるエクステリアは飽きさせない。今の復刻デザインタイプの車達ちにはない、孤高の清さを私は感じるのであります。
タイヤは影響が大きいでよね。我が家の80もブリジストンの最新のタイヤに変えました。最近流行りの転がり抵抗低減のタイヤです。横浜と白馬往復で8.2km/lの数字が出てびっくりしました。技術の進歩を実感する出来事でした。そうそう80は走行距離が315,000kmを超えました。友人からは骨董品と呼ばれていますが、まだまだ走ります。お互い頑張りましょう。