この人工島・六甲アイランドでお店兼工房を始めて21回目の師走を迎える。21年前のこの街には活気があった。神戸市も後押しして魅力的な街を生み出す希望にも満ちていた。しかし阪神淡路大震災をきっかけに厳しい状況となり、六甲おろしが吹く季節になると、特に寂しさ増す街へとなる。
ル・ボナーはそんな街の静寂に抗いながら今日までなんとか続ける事が出来た。ただ今年の11月は値上げ宣言をした事もあって、10月までとは打って変わって静かな毎日。このまま見捨てられてしまうのではないかと思ってしまうほど。でも何があってもこの場所で最後までお店を続けたいと思っている二人です。
今まで住んだ街の中で神戸が一番好きだ。ここが二人の終の住処だと思っている。そしてその神戸の繁華街から距離を置いたこの人工島がいい。商圏としては大変厳しく、街作りのビジョンも頓挫したこの街ではあるけれど、その荒波をくぐり抜けて熟成されて行きつつあるように思う。ここで窓越しに外を見ながら仕事をしていてそう思う。木々も21年前に来た頃に比べて大きく育っている。住む人たち一人一人がこの街の歴史と想い出を作っている。私たちもその一員。
実際に見るよりも、ボンジョルノさんのブログに載っている六甲アイランドの写真を見る方が、ワクワクするぐらい素敵です。何と言うか…”夢の中にある世界”といった印象です。
それは多分、ボンジョルノさんの六甲アイランドに対する想いが滲み出ているんだと思います。ボンジョルノさんには、こんな景色が見えているんですね♪素敵です