革コバの狭くて込み入った部分などに染料や顔料を塗る時に、重宝して使っている綿棒。メーカーに寄って綿の締まり具合が違っていて、水分を含んでも簡単にぶよぶよにならない製品を選んで使っている。
その綿棒で水曜日の午後7時過ぎに耳掃除をしていた。普段あまり耳をほじったりはしない方の私ではありますが、何かこのところ聞こえづらいと感じていてやってしまった。そしたら突然変になった。密閉性の良くない耳栓をしているような状態に。時間が経過すれば元に戻るだろうと楽観視していたけれど、全然戻らない。
そして頭をよぎったのが「突発性難聴」。娘がつい最近なってようやく治ったら、今度は父親がなってしまったかも。今年は絶食入院とかも経験し厄年だよなと思うボンジョルノ。避けたいステロイド治療だ。副作用であちこちしんどい思いをしないといけない。
家に帰りハミにその事を伝えた。しかしハミは「ストレスを貯め込まないお父さんが突発性難聴にだけはならいでしょう」と。ハミは私という人間を知り尽くしていると思っている。デリケートなハートの持ち主だとは全然思っていない。私はこの耳の違和感に何度か夜中目をさましながら、誰にも同情されることなく朝を迎えた。
朝になっても治らない。急ぎ耳鼻科へ。待合室で順番を待つ間色々な心配事が頭をよぎった。そして私の順番が来た。そして診てもらった。「耳垢がいっぱいですね。まずは掃除をいたしましょう」。それが終わったらあーら不思議、全ての違和感がそれだけでクリアーに。ただそれだけの事だった。
お医者さんに言われました。半年に一度は耳鼻科で耳のお掃除に来て下さいと。耳かきで掃除のし過ぎはいけません。ただ私のように全然しないとこんな経験をする可能性が生まれます。綿棒は搔き出せなくて一番問題を生じるようです。でも「突発性難聴」ではやはりなかった。
娘さん、治ってよかったですね。
うちの息子も、耳掃除せずに穴がほとんどふさがってる事がよくあります。不精はいただけませんな。
耳掃除しないで突発性難聴と間違え、便秘が続いた腹痛で盲腸と間違えなど、病院に行って小さくなりたくはないものです