ル・ボナーの一日
心の充電
2006年04月21日
ここに住んで14年、私たち夫婦は何度かの引越しを繰り返しましたが、この地が一番長くなりました。これからも、鞄を作りながら、この窓越しの風景を見続けます。
仕事に追われていると、見えなくなることがあります。
仕事場が一番居心地が良いはずなのに、その事が見えなくなる。
鞄作りをしている時が一番楽しいはずなのに、感じなくなる。
それではいけません。新鮮にそれを再確認したい。
私たち夫婦は、もう少し仕事が落ち着いたら、季節に一度一週間ほど休みをとって、美しい日本を旅しようとハミと話しています。
人は心の充電をしないと、気力も感受性も鈍ることが、この年になって感じてます。
ハミは海外の都市をダイジェストで旅するより、まだ見ぬ美しき日本を感じたいと言う。
ハミの希望を尊重したい。目的は自分達の居場所を、楽しみながら再確認することだから。
鞄職人として、やらなければならない事は、まだまだあります。
その事を、感受性豊かな美しい日本が教えてくれるような気がします。
体力が昔ほどなくなった分、経験とリフレッシュした感性で鞄職人としての明日に進んでいかないと。
窓越しに見える木々は新緑が芽吹いてきました。
淡い緑色は、老い始めた脳に活を入れてくれます。
Le Bonheur (19:21) | コメント(0)
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