ル・ボナーの一日
カーブした打ちっぱなしのル・ボナーの壁面
2013年05月03日
ル・ボナーの店舗がある建物は安藤設計事務所の建物です。
20年前にこのショッピングビルにお店出店を決めたのはその事も理由の一つ。
居心地悪いという評判は知っていたし、事実冬は底冷えが厳しい。
でも安藤忠雄の建物にお店を持てるなんてチャンスはそうあることではない。
その判断は良かったと20年お店を続けて来て感じている。
20年前、この建物のどのスペースを借りるか検討する為訪れた時、
セメント打ちっぱなしのカーブした壁面がインパクトがあり、
そのスペースが気に入って借りる事にした。
内装もその壁面が生きる事を念頭にデザインしてもらった。
今でこそ30坪ほどの店舗&工房スペースに増殖したけれど、
当時は8坪ほどで、カーブした壁ばかりが目立つお店だった。
コンクリート打ちっぱなしというのはそれまで無機質なイメージを感じていた。
それがこのカーブしたコンクリート打ちっぱなしの壁面は全然違う。
自然石のような硬質で豊かな文様をが刻まれている。
型枠に流し込んだセメントが生乾きの時点で、
何度も叩き締める地道な作業から生まれる質感だそうだ。
手間を惜しまない仕事で生まれる、人が作り出した質感がそこにはあった。
あれから20年。そのカーブした打ちっぱなしの壁面の魅力は今も変わらない。
いや20年前よりエージングして味わい増したように思う。
この場所でお店を20年続けられた事が幸せに思う。
これからもここで続けて行きたいと願ってる。
Le Bonheur (21:57) | コメント(0)
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