ル・ボナーの一日
私の居場所
2006年04月11日
私はよほどの事がない限り、休日でも仕事場に来てしまいます。
製作を始めると、ずぼらな私は道具など全てを身近なところへ置くため、
スペースが狭まり決してきれいではないのです。
研究所からの払い下げの机、古びた安い椅子。
でも、ここが私のいちばん居心地のいい場所です。
以前、古くからの友人と主人の三人で海辺のレストランで昼食。
優雅に飛び交うかもめを見つめながら、誰とはなしに、何とはなしに、しあわせの話になりました。
友人は「ハミさんのしあわせは簡単さ。自分の作った鞄がお客様に喜んでもらえることだろ!」って。
解ってくれてるうれしさと、初心を再確認できたことで、より一層製作が楽しく、
自分の居場所を大切に思っています。
この椅子は、その友人が転勤で神戸に住むことになり、用意したものです。でも、
彼はもうすぐ、彼のいちばん居心地のいい横浜へ、
桜の花びらと共に戻ってゆきます。
この椅子は、彼が留守の間、いま愛用しているこのバックの居場所になります。
そして、今度来てくれるときには、
彼の大切な人のための椅子を、もう一脚用意することになるでしょう。
久しぶりに渋なめしで外縫い鞄をつくります。
ただ今、パーツ、製作中。
Le Bonheur (10:19) | コメント(0)
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