ル・ボナーの一日
嗚呼 町工場二階空目薬煙突工房〜
2012年07月24日
古山浩一万年筆画伯の北関東のアトリエには一度だけ訪れた事がある。過激派のアジトをイメージしてしまったそのプレハブのアトリエは衝撃的だった。外観の異様さ以上に内部のモノに埋もれたその空間に恐れをなした。ただその空間は今テレビで時々話題になるゴミ屋敷とは違うはずだ。ゴミ屋敷は実際に見た事がないので断言はできないけれど、画伯のその異次元空間は不思議と居心地の良い場所。ハミもまた一度だけ訪れた事がある。最初に行った私の感想を覚えていて、その時彼女は替えの靴下を所持して訪れた。二人それぞれ、その空間に対して深い感銘を受けた。それから月日は流れ朽ち果て具合もモノの数もあの頃より強烈さを増しただろう、もう一度あの場所を見たいななど二人で話していた。今の日本であの独特のオーラを持った空間は貴重だと感じている私たちだった。
そんな矢先その町工場二階空目薬煙突工房のアトリエの撤去命令が下ったという知らせが届いた。元々10数年前に休止となった都市開発の時のビルとビルの間にあった開発工事の時の事務所を使い始め、それも家賃なしで今日まで善意で使わしてもらっていたのだから、異議申し立ての言える立場の画伯ではありません。タイムリミットは9月末。段ボール箱に荷物を詰め始めながら溜め息をつく画伯です。まだ次の安住の場所は見つかっていなくてこれからの大きな課題を前に途方に暮れる。社会性や経済感覚は元々欠落した社会不適合者な画伯だから、ここが思案のしどころ。
古山浩一画伯は今時珍しい無頼派の画家だと私たちは感じている。損得皮算用して付き合うと何の得もないから、そういう人たちは直ぐに離れて行く。でも一緒にいると楽しいから多くの人たちを巻き込んで愉快に生きている。一緒に時々行動していて思う事だけれど、お金に縁無く身なりも浮浪者チックだけれど、眉目麗しい女性が多く集まるのは何故なんだ?。不思議だ。
そんな古山画伯の新町工場二階空目薬煙突工房は見つかるだろうか。私は資金は調達できないけれど心配だけはしている。固定資産税くらいの家賃で土地を貸してくれる人は画伯の周りにきっと居るから、その土地に新しくプレハブを200万円ほどで建てると良いのではと提案したけれど、その200万円のローンが組めない立場だからと却下。お金持ちで余裕のある人いないかな。現代社会において絶滅危惧種のような無頼派の画家に救いの手を差し伸べる心豊かな人募集中。ただが一番助かるけれどただでなどとは言いません。5万円ほどなら何とか払えるかも。そんな普通でない条件での北関東あたりで広い空間募集中。
何故か言いたくなった「芸術は爆発だぁ〜」と。
その爆発の瞬間を支援出来る余力のある方募集中。
Le Bonheur (21:15) | コメント(0)
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